育毛剤も他のヘアケアグッズと同じく
星の数ほどあるといっても過言ではありません。
その数は今でも増え続けていると思われます。
女性でも薄毛に悩む人が増えてきており
その人数は800万は下らないとも言われています。
それで最近は女性用・女性向けと謳う商品も
数多く登場するようになって来ました。
テレビCMやネット広告をはじめ
新聞にもでかでかと掲載されてるものがよく散見できます。
それはそれで特に問題ではないのですが、
疑問に思うのは男性用育毛剤と女性用育毛剤の違いです。
確かに言われてみれば何が違うの?という方から
何か使いたいけど女性は男性用を使っちゃいけないの?
逆に男性は女性用を使っても効くのか?など
真剣に悩んでいる方まで様々だと思います。
一般的と言うか巷では双方の違いは次のように言われています。
・男性用育毛剤は男性ホルモンを阻害することが
主な目的になっており女性用育毛剤より刺激が強い特徴がある
・女性は男性より肌がデリケートなので
保湿効果を高め低刺激が基本となっている
一見すると納得いくような説明かもしれませんが
実際はほとんど違いはありません。
むしろ上記の主張は少々おかしくもあります。
まず男性ホルモン阻害が主目的ならフィナステリドが
主成分でないといけないわけで、それに該当するものは
海外ブランドのジェンヘアーというものだけです。
※ポラリスNR10にも含まれていますが0.1%と極微量です。
日本製の育毛剤は生薬を複数配合することで
相乗効果を狙っているものが主になりますので
特に性別による使用制限は基本的にありません。
生薬としてよく使われてるものに
アロエ・オウゴンエキス・クジンなどがありますが
それらはAGAの原因であるDHTを生み出す
5αリダクターゼを抑制する効能も確かめられてます。
でも他にも消炎や保湿などいろいろな効能があるので
女性用育毛剤にもよく使われています。
そして肌質が男女で違うといっても
どちらにしろ頭皮に余計な刺激を与えることは
薄毛を悪化させることになりかねないので
男性だからと刺激が強いものがよいということにはなりません。
そもそも頭皮というのは皮脂腺がすごく多い箇所であり
男女共にデリケートな部分です。
男性は女性より体が屈強になる性質があるので
それにより皮膚も丈夫という間違ったイメージが
どこかで定着しているのかもしれません。
ということで効果の程はさておき
男性が女性用(向き)の製品を使っても、
女性が男性用(向き)を使っても問題はありません。
注意するのはミノキシジル入りのものくらいですが
そこも注意書きが少々曖昧で情報不足な面もあります。
たとえばリアップの女性用であるリジェンヌは
たった1%しか配合されてませんが
それは顔の毛が増えるのを防ぐためとか
高濃度だと安全性が確認されてないから
ということしか言われていません。
低濃度だと他の部位に毛が増える可能性はとても少なく
安全性が確認できないのは男性でも同じです。
よって女性でもリアップx5などの濃度が高めの製品を
使えなくはないと思われますがこの点は自己責任でお願いします。