薄毛を治すといったら最近は薬を使うことがよく勧められるようになりました。
もちろんそれはそれで正解でもありますが
薬だけに頼っていたら薄毛の解消は難しくなります。
髪の毛は薬ではなく体が生やしているからです。
栄養素や酸素を順調に供給することができる
健康な状態こそが髪をのばす原動力なのです。
薬はその補助をしているにすぎないので本当の根本解決には結びつかないのです。
漢方理論のひとつに気血水というものがあります。
詳しくは前回の記事で紹介してますが、
気と血と水がスムーズに巡回している状態こそが理想であり、
その3つを改善することが健康へと繋がるという考え方です。
これは薬で問題を解決しようと言う西洋医学にはない考え方になります。
漢方理論は育毛対策的にも理に叶っている、
いえ、むしろ必須の考え方だと思います。
薬を使うことがお金が全くない人をのぞき誰でも簡単に行う事が可能です。
しかしほとんどの人はそこで留まっています。
薄毛予防の領域にしかアプローチしておらず
そこから先の対策がなっていないのです。
つまり髪が生えやすい体質改善という対策をしてないのです。
だからいくら便利な薬を服用したりしても
髪の毛が満足に生えてこないのです。
全てを問題に対処できるわけではないですが、
少しでも体質改善を押し進めることができるすばらしいアイテムがあります。
それが気血水食品です。
人間の健康を左右する気と血と水の状態と流れを
正常な状態へ整える食品のことをいいます。
具体的には気を整えるのがウコン抽出物、
血を整えるのがサメの肝臓エキス、水を整えるのが大豆抽出物になります。
その3つを同時に摂取することが
最も効率よく気血水を正常にすることがわかったのです。
ウコンの主成分クルクミンにはアドレナリンなどの
脳の神経伝達物質の生成を促進する働きがあります。
それにより神経の働きが活発になり、うつ病の改善にも注目されているのです。
ウコンだけで鬱病が治る確率はかなり低いですが
血と水を整える食品も同時に摂取することで
総合的にうつからの脱出をはかれると考えられています。
ウコンは肝臓に働きを整えることで有名ですが
実は肝機能が低下すると気分が落ち込んだり
イライラするといった精神的な異常が現れます。
そのため漢方では肝と気は密接に関わっていると考えます。
サメの肝臓エキスはあまり聞きなれないものだと思いますが
非常に注目されるべきものです。
赤血球をしなやかにしたり血清脂質を低下させたりして
黒くて汚い血液を綺麗な状態にする働きがあります。
さらには血糖値を下げたり抗酸化能力も認められており
健康的に欠かせない要素が満載のエキスなのです。
血液の質を整えることは育毛的にも極めて重要です。
いくら血行促進に力をいれても血液の状態が悪ければ
酸素も栄養も十分に供給できません。
大豆抽出物はタンパク質を多く含む優良なもので主成分は有名なイソフラボンです。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと
似た作用があることからガン予防、骨粗しょう症、
更年期障害の予防効果があることが広く知られています。
しかし利水作用もあることをご存知でしょうか?
利水作用とは体の隅々まで水分をめぐらせたり
余分な水分を排泄する働きのことです。
体の組織は主に血液から水分が供給されますが
すべての細胞と血管が繋がってるわけではありません。
血管から染み出た水分を各細胞に行き渡らせるシステムが
体には備わっており健康を維持しているのです。
イソフラボンはガラクトースという糖の一種を増やす働きがありますが
ガラクトースはブドウ糖とちがってすぐにエネルギーにならず
肝臓でしか分解されない性質があります。
それにより通常の糖より利水作用が長く働くのです。
この三つ巴の健康成分が互いに作用しあうことで
体のあらゆる異常の改善に努めてくれるのです。
気血水食品で髪が生えたり白髪が黒くなったりと
常識では考えられない例が数多くあります。
それはそれで当たり前だと思われます。
対症療法が主眼の西洋医学の考え方では
体全体のケアができないので非常識となるのです。
薬を長年使用しているにもかかわらず
髪がさっぱり生えないという方は一度この漢方療法を試されてはいかがだろうか。