自律神経が狂うと薄毛を促す|顆粒球が増えて毛根組織に害を与える

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薄毛の原因として男性ホルモンや血行不良、頭皮環境の悪化、
食生活の乱れ、睡眠不足あたりがよく伝えられます。

たしかにそれらの要素は大変重要で誰もが知るべきことなのですが、
まだ重要な要素が隠れています。

その要素とは「自律神経の乱れ」です。

自律神経とは自分の意識とは関係なく体をコントロールしている神経の総称で
それがあるから生命を維持できているといえます。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。

前者は主に日中に働き脈拍や呼吸数を上げて活動的な状態にすることができます。

後者は主に夜間や食事中に働いて
脈拍数を下げて消化を促進させて体をリラックスさせるために動きます。

人間はその2つの神経が交互に働くことで
体の機能をうまく調節し健康を維持しているのです。

では自律神経がなぜ薄毛と関係するのか、それは免疫とも深い関わりがあるからです。

体内に多少の異物が侵入しても健康を維持していられるのは
免疫力が働いていることも関係しています。

免疫を司るのは主に白血球といわれるもので、
大きく顆粒球(好中球)、リンパ球、マクロファージに分かれます。

顆粒球は交感神経が優位なときに増加することがわかっており、
細菌などの比較的大きな異物を食べる性質があります。

リンパ球は副交感神経が優位になると増加し、
ウィルスやガン細胞などの小さな異物を食べます。

※マクロファージは処理された異物や顆粒球・リンパ球の死骸を処理するために働きます。

自律神経の高ぶり画続くと顆粒球が多くなり活性酸素の量が増えて髪にも悪影響を与えるおそれがある

その機能は非常にありがたい一方で、
活性酸素が増えてしまうという問題が生じます。

活性酸素は白血球が異物を攻撃する際に発生させるもので、
必要なものではありますがそれが増えすぎると
正常な細胞が傷つくことが多くなり多くの病気を引き起こすトリガーとなってしまいます。

薄毛もそのようなことが関係して
起こっている可能性が大いに考えられるのです。

頭皮に炎症が起こるのは髪によくないと言われるのは
活性酸素が周辺組織にダメージを与えてるということで
毛母細胞など髪の成長に関わる細胞にも悪影響を与えている可能性があるからです。

だから頭皮環境を正常化させるのは大変重要なのですが、
頭皮だけ正常ならいいってわけではありません。

活性酸素の発生源の7~8割は顆粒球ですが、
顆粒球は交感神経が優位なときに増加します。

交感神経はただ日が明るいときだけでなく
ストレスや不規則な生活によっても優位になります。

まさに現代人は活性酸素が非常に増えやすい、
つまり髪が失われやすい生活を連日送っているのです。

ちなみに顆粒球が増えるとリンパ球の数が減るので
ガンやウィルスへの抵抗力が減少することにも繋がります…!

免疫系は大変すぐれた生体機能ですが、
ひとたびバランスを崩すと恐ろしいものに変貌します。

下手したら薄毛どころの話ではなくなるので
私生活の送り方は本当に思った以上に大切なものなのです。

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