ストレス性薄毛の救世主?|アストレシンbに確認された育毛効果

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2011年2月の話題になりますが、
育毛に効果的なのではないかという新たな成分が発見されたと発表されました。

それはアストレシンbという成分。

開発したのはアメリカ・カルフォルニア州のソーク研究所というところで、
元々は消化器系の改善の為に作られたものです。

アストレシンbの効果を確かめるためにマウスによる実験を行ったのは、
カルフォルニア大学ロサンゼルス校のUCLA消化器疾患研究センターと
米退役軍人省の研究チームである。

実験はストレスを慢性的に受けるよう
遺伝子を組み替えたマウスに5日連続でアストレシンbを投与するという内容です。

投与直後は特に変化は見られずとりあえずゲージにいれて観察していましたが
3ヶ月後には毛がすっかり生えそろっており、
通常のマウスと見分けがつかなかったといいます。

そのマウスはストレスによる影響なのか背中の毛が全て抜け落ちた状態でした。

これによりアストレシンbは育毛にも応用できるのではと
思わぬ展開を向かえることになったのです。

しかもこれといった副作用は確認されてないので安全性もそれなりに高いと推測されています。

同じく背中の毛が抜け落ちたマウスにミノキシジルを投与する実験も行われましたが
アストレシンbほど激的な改善はなかったといいます。

ではアストレシンbはどのような作用をする物質なのかというと、
人間はストレスを受けると脳の視床下部から
副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)という通称ストレスホルモンを分泌します。

CRFは副腎皮質刺激ホルモンを分泌する際に必要となる物質で、
それによって副腎皮質ホルモンが作られます。

副腎皮質ホルモンは副腎から分泌されるホルモンの総称で、
主なものにコルチゾンやアルドステロンというホルモンがあります。

コルチゾンは血圧を上昇させて体を戦闘態勢や逃避反応に備えさせる作用があり、
アルドステロンは腎臓のナトリウム吸収に関わっています。

ところがそれらが増えすぎると高血圧を招く恐れがあり、
コルチゾンの過剰分泌は免疫力低下なども引き起こします。

そのようなことも関係してストレスは髪にも
間接的にダメージを与えている可能性が考えられるのです。

アストレシンBという成分はストレス性の薄毛に有効ではないかと期待されている

実験で使われたのはCRFが多く分泌されるよう
遺伝子操作されたマウスなので、アストレシンbは
抜け毛の原因を元から断ち切った可能性があります。

ただミノキシジルとは作用機序(メカニズム)が
違いすぎるためそれと効果を比べるのは違うかなと思います。

ミノキシジルは血行や成長因子の産生を促進したり、
毛根に吸着して男性ホルモンをブロックするなどの働きがあります。

ストレス性の薄毛で使うのは的外れである可能性があり、
実験ではさほど効果が出なかったと推測できます。

ストレスとAGAが全く関係ないかは現時点ではまだ不明ですが、
実験結果で差が明確に出たことから、アストレシンbを単独で使って
効果を実感できる可能性はかなり低いのではないかと思います。

もちろんストレス社会と言われる現代ですので
全く意味がないとも言い切れないと思うので
基本的には今行っている対策と試しに併用してみる
というスタンスが適当かと思われます。

※ちなみにアストレシンbを主成分にしている育毛剤は
アメリカのDSラボラトリーズから発売されているスペクトラルF7のみです。

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