シトルリンは一酸化窒素(NO)を産生して
血管の柔軟性を上げて血流を良くするだけでなく
抗酸化能力もありアルギニンの前駆物質でもあるので
成長ホルモンにも深く関与するアミノ酸です。
血流も成長ホルモンも抗酸化も健康体を維持するのに
絶対に欠かすことができない要素ですのでシトルリンはとても重要視されています。
ではシトルリンを効率よく摂取するにはどうすればいいか。
基本はシトルリンを多く含む食品を食べることです。
参考までにシトルリン含有食品の一覧を掲載しておきます。
食品100g中に含まれるシトルリン含有量(単位:mg)
食品 | シトルリン量 |
---|---|
野生種の西瓜(すいか)の葉 | 420 |
西瓜 | 180 |
メロン | 50 |
冬瓜(とうがん) | 18 |
胡瓜(きゅうり) | 5.0~9.6 |
苦瓜(にがうり) | 2.0~16 |
糸瓜(へちま) | 57 |
クコの実 | 34 |
にんにく | 3.9 |
牛肉 | 0.88 |
シトルリンは主に瓜類に多く含まれています。
ダントツなのは西瓜の原産といわれるカラハリ砂漠の野生種です。
アフリカ大陸の南部に広がる砂漠で乾燥した地面に
ゴロゴロ転がっている異様な風景が観察できますが
その西瓜は乾季でも水分をしっかり保持しているので
現地の人にとっては水瓶みたいな役割を担っているとの事。
通称カラハリスイカと呼ばれますが
その薬効は以前から注目されており
美容液などの関連商品がいくつか登場しています。
なぜ野生種の西瓜が一番多いかは明確にはわかってませんが
おそらく砂漠の過酷な環境に耐えるために
進化したのではないかと言われています。
また、シトルリンはよく男性機能の向上に良いとされ、
多くの種類のサプリメントが発売されています。
どれが最適かはわかりかねますが、
とりあえず言えることはシトルリンばかり
大量に摂取したからといって健康体を築くことはできません。
当然育毛でも同じことが言えます。
髪に良いとされる成分は数多く発見されてますが
どれか特定の成分を摂ってれば再び髪が
復活するのならほとんどの方が苦労しないはずです。
サプリが悪いと言いたいのではなく、
ある特定の対策に依存する考え方が良くないのです。
髪は様々な原因で増えたり減ったりするので
対策も多角的に展開していかないと意味がありません。
あらゆる体の異常に対する対策の最も基本となるのは
食生活になるので改めて肝に銘じてほしいと思います。
シトルリンの1日の目安量は定まっていませんが、
シトルリン研究会によると800mgを推奨とのこと。
ただそれはあくまで推奨量です。
それだけ摂取しないと意味がないというわけではないと思われるので
関連商品を試すにしても規則正しい食生活を送ることが大前提です。
毎日西瓜を食べたり胡瓜を50本も60本も食べるのは
現実的ではないですし正しい食生活からかけ離れてしまいます。