牛乳は栄養のバランスが良い優れた食品であると
かなり前から言われ続けています。
カルシウムをはじめとしたミネラル分や
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン類が豊富で
人間にとって理想的であるとよく宣伝されています。
髪を生やす、もしくは太くする育毛は、
栄養補給が不可欠であることは言うまでもないので、
そのため牛乳を常日頃飲んでる方もいらっしゃると思います。
しかし、それがかえって育毛の妨げになっている可能性がある、
と聞いたらあなたはどう思うでしょうか?
今や調べるとすぐ情報を得ることができるので
牛乳と健康の関係については誰でも知ることができます。
そのためすでに察知されてる方も多いと思いますが、
日本人の場合はまだ知らない方が多いかもしれません。
牛乳が体(髪)に良いか悪いかは色々な情報が錯綜しているので
どちらの説を信じるかはあなた次第となります。
今回もなるべく第三者的視点で牛乳の特徴を整理していきたいと思います。
まず牛乳が体に良いという主張の根拠は、
先程もお伝えしたとおり栄養価に優れバランスもとれているということです。
牛乳に含まれる炭水化物である乳糖は、
糖質の一種ということでエネルギー源になる、
ビタミンでは皮膚や目の健康維持に役立つA、
各種細胞の分裂やエネルギー代謝などに関わるビタミンB群、
抗酸化力があり血管拡張効果も注目されるビタミンEを含み、
豊富なカルシウムが丈夫な骨や歯を作る、
そして栄養バランスの取れた食品は
肩こりや貧血、風邪といった慢性的な疾患の予防や改善に良い、
などなど…枚挙にいとまがないといった感じです。
では牛乳不健康説について取り上げていきます。
まず乳糖がエネルギー源になるという話についてですが、
それは乳幼児に限ったことだと思われます。
人間は幼い時期だと乳糖を分解するラクターゼという酵素が
多く存在していることが知られています。
それは母乳にも乳糖が含まれていることから
効率よく消化するために備わった機能だと思われます。
しかし、離乳期を迎えるとラクターゼのほとんどは失活するので
人間のほとんどは乳糖を分解しにくくなります。
それにより牛乳を飲むと下痢をしたり、
胃腸に不快感を催したりするのが通常となるのです。
次に有名なカルシウムについてですが、
牛乳にはリンというミネラルも多く含まれています。
それはカルシウムと結合しやすい性質があり、
体内に存在するカルシウムも一緒に排泄を促し、
かえって骨粗しょう症を誘発している可能性すらあります。
(事実、酪農大国と言われる北欧地域では骨粗しょう症罹患者が多い)
また、牛乳どころかカルシウムすらほとんど摂っていない
アフリカの人々の多くは骨粗しょう症にかかっていないことから
そもそもカルシウムがどのくらい必要なのかよくわかっていない。
そして他の栄養素に関しても多ければいいわけではなく、
牛乳を殺菌するための高温処理において
ビタミン類も壊れている可能性も否定できません。
タンパク質のカゼインも1型糖尿病や甲状腺の病気、
アレルギー、発がんを促進することも懸念されており、
数々の問題点が多く指摘されていることもまた事実なのです。
いま世界的にはそのような否定的な意見が重視されるようになり、
日本に牛乳を推し進めた張本人であるアメリカまでもが
不健康説にシフトしてきているのが現状です。
しかし、その話題も含め日本ではまず報道されないので
日本人の多くは世界情勢のほとんどを知らないのです。
繰り返しになりますが、どちらの説を信じるかはあなたの自由です。
当ブログ的には何かに頼るよりも減らす、
リスクが大きいと思われるものはなるべく避けるというスタンスです。
乳製品の代表格であるチーズとヨーグルトに続いて考察してきましたが、
そのきっかけはトップテンオブシティというアメリカのサイトで
髪に良い食べ物トップ10というランキングを見たことです。
そこで8位に乳製品がランクインしていたのですが、
時には完全栄養食とまで言われる食べ物がなぜ下の方なのか、
1位の卵とは何が違うのか、よく考えてみたほうがいいでしょう。
リスクは懸念するけどそれでも乳製品を摂りたい場合は、
なるべく発酵させたものや成長ホルモンなどの不自然な方法で
育てられてない牛から取れたものに絞るべきだと思います。
<他の乳製品と育毛を絡めた考察記事>
⇒牛乳(この記事)