トリプトファンは必須アミノ酸の一種で
睡眠との関連が有名な栄養素です。
その他にもいろいろな健康効果があることが
わかっていてヘアケア的にも重要だと言われます。
育毛というと睡眠の話は必ず出てくることから
その流れで重要視されるのは自然なのかもしれません。
精神状態にも関係してくることから
多角的に髪とトリプトファンは関係していそうです。
だからといって過剰摂取は論外であり、
サプリに頼ることも愚かなことなのでやめましょう。
重要なのは食べ物の質に気をつけて、
適度に戴くということです。
・トリプトファンと育毛の関係を考察
ではトリプトファンと育毛の関係について
もう少し詳しく見ていきましょう。
トリプトファンは脳内でセロトニンの材料に
なることが知られています。
セロトニンとは神経伝達物質の一種で
精神面に大きな影響を与えています。
うつ病と言われる人が昨今増えているので
セロトニンという名前はかなり有名になってますね。
不足すると不眠症も引き起こすとされ、
健康的にとても重要な物質だということがわかります。
気分が晴れないとネガティブな思考になり、
ますます薄毛への懸念が強くなりがちです。
また、睡眠は成長ホルモンの分泌にも重要であり、
それは髪の成長にも関係してくることです。
日光を目で受けることでもセロトニンは分泌されますが
それだけでは不十分だと考えられるので
トリプトファンの摂取は大事だと思われます。
ちなみに曇の日はなんとなく憂鬱になると
よく言われるのは日照不足による
セロトニンの減少が一因だと言われています。
他にも精神安定による集中力の向上や維持、
記憶力を高める、月経による痛みやイライラの緩和
などの効果もあるとのことです。
また、トリプトファンは抗酸化作用もあるようです。
抗酸化とは活性酸素を無害化することで
アンチエイジングに役立つとも言われています。
当然それも髪の健康に役立つと考えられます。
現代社会は活性酸素が増える要因が多すぎるので
それに対抗する術はとても重要な意味を持ちます。
活性酸素は細胞を傷つけてしまうので
当然髪の生育にも悪影響を及ぼすものです。
その他にはコレステロールや血圧の調整、
生殖機能を高めるなどの効果もあるようです。
生殖機能というと男性ホルモンが
思い浮かぶと思いますがそれが多いからといって
必ずしも薄毛(AGA)に発展するとは限りません。
男性ホルモンの影響を受けやすいかどうかですので
短絡的に考えないよう気をつけましょう。
・トリプトファンと食品などの注意点
このようにトリプトファンは間接的に
育毛とも関連していると考えられる要素が
いくつもある感じでしたね。
ここで注意してほしいのが摂取方法です。
基本というか当たり前なのが食品から摂取すること。
サプリで摂れてるからといって
食生活を疎かにしていては髪が生えるどころか
病気を招くことになるので危険です。
トリプトファンが多く含まれる食べ物では
牛乳や大豆食品、ナッツ類が有名なようです。
肉類では牛レバーを筆頭に主流となっている
豚、鶏などが全般的に多く、
魚介類ではカツオやすじこ、クロマグロ、
たらこ、サケ、イワシあたりが多いようです。
アミノ酸なので動物性食品に多いのは当然として、
それらは栄養価が高いので良いのですが、
少しでも質にこだわってほしいところです。
まず、牛乳について。
トリプトファンは牛乳から発見されたという歴史があり、
ついそれに注目したくなるかもしれませんが
それでは不健康になるので要注意。
牛乳はあくまで仔牛専用の飲み物であることを
忘れてはなりません。
そして肉類は昨今、ひどい育てられ方をしており、
毒が多く紛れ込んでいるのが現状です。
遺伝子組み換えコーンをはじめ、
抗生物質や成長ホルモン剤など
体にわるい物がかなり溜められています。
魚介類も養殖だとほとんど現状は同じです。
陸上の動物と比べるとまだマシらしいですが
やはり天然物のほうがベターです。
昨今は放射能問題もあるので
魚の産地にも気を配る必要が出てきます。
外食だとどこの肉や魚を使ってるか
わからない場合が多いので利用のし過ぎは禁物です。
トリプトファンは体の健康的にも
育毛的にも良いと思われる栄養素であることは
ほぼ間違いないかと思われます。
が、それと一緒に体に悪いものを摂取していては
本末転倒ですので気をつけていきましょう(^^)