グルタミンは非必須アミノ酸の一種ですが
全身のエネルギー生産に関与する重要な栄養素です。
人間は20種類のアミノ酸で構成されてますが
その名で最も多く体内に存在するアミノ酸です。
そのため非必須といえど重要であることは間違いなく
筋肉の健康維持や疲労回復に役立つとされます。
その他にも腸の働きを補助したり、
免疫力を高めたりアルコールの代謝に役立ったり
現代人にとっては有り難い存在といえます。
どちらかというと育毛というより
スポーツや健康維持的に重要な栄養素ですが、
全く関係ないとは言えないので
これから考察していこうと思います。
・グルタミンの興味深い健康効果
グルタミンは体内で生成できるといっても
エネルギー生産に関係しているということで
かなりの量を必要とする重要な栄養素です。
そして筋肉や腸の健康に関係してることからも
髪との関連もあると推測できます。
筋肉はただ体を動かしたり支えるだけの組織ではなく
マイオカインという若返りホルモンを
分泌することがわかっています。
それを促すには運動をして刺激する必要がありますが
その過程でグルタミンも関係してると考えられます。
そして腸の健康はものすごく重要です。
腸内細菌は免疫の大半を司る者たちであり、
腸の繊毛は赤血球を作り出す組織です。
それが健康でないと髪に栄養どころの
話ではないので命の根幹とも言える組織です。
そのような理由からもグルタミンは
育毛とも関連していると考えられるわけです。
もちろんそれをサプリで摂取したり、
多く含むとされる食べ物をたくさん食べるだけで
髪が増えるという話ではありません。
健康な髪を生やす体となるために
必要な材料のひとつと認識することが重要です。
・グルタミンよりも髪にとって重要なこと
ちなみにグルタミンとグルタミン酸は
名前は似てますが役割は全然違います。
グルタミンはエネルギー生産、
グルタミン酸は神経伝達物質として主に働きます。
そしてグルタミンはグルタミン酸を元に作られ、
グルタミン酸ナトリウムとも全く違います。
以前、グルタミン酸と育毛との関連の記事(793)で
グルタミン酸が髪の含有量が多いなどと説明しましたが
どちらの形で存在するかは実はハッキリしません。
グルタミン酸と表記する情報元がある一方、
グルタミンと表記するところもあります。
もしかしたら髪には両方の形で存在してるかもですが、
いまあなたが気にするところは
そのようなマニアックな部分ではなく、
もっとシンプルなところです。
すなわち生活習慣の見直しです。
せっかく良質な栄養素を摂っても
同時に毒を摂取してたら意味がありません。
小麦粉に多いといっても
精製されてたら栄養不足を招きますし、
肉類や野菜も質に注意しないと
農薬を放射能を体に放り込むことになります。
乳製品はもともと人間に適していないので
あくまで嗜好品として嗜む程度にするなど
気をつけるべき基本事項は山程あります。
特定の栄養素を摂取すれば髪が生えるなどと
考える時代はすでに終わりを向かえてると思うので
もっと根本的なことに目を向けていきましょう。