チロシンは非必須アミノ酸ではあるものの
神経伝達物質や成長ホルモンの材料となったりと
重要な役割がある栄養素のひとつです。
髪の範疇でいうと白髪対策的に有名ですが、
総合的に育毛とも関連があると
考えることができます。
髪の毛の大部分を構成するタンパク質である
ケラチンの一部にもなっているので
意味がないものではないでしょう。
うつ病予防や集中力の維持・向上にも
関連していると言われているので、
非必須といえど欠かせないものだと考えられます。
ただ基本はどの栄養素も同じなので
過信しないことがある意味で最も重要です。
白髪に悩む方は特にそう言えます。
ではもう少し詳しくチロシンを考察していきます。
・チロシンの健康効果とは?
神経伝達物質というのはドーパミンや
ノルアドレナリンなどのことを指します。
いずれも意欲に関係しているとされるホルモンで
特にドーパミンは幸せホルモンなどと言われ
けっこう有名な物質です。
やる気がないと何事も始まらないので
そのような物質の基礎となる栄養素の摂取は
改めて重要だと思い知らされますね。
一種の興奮状態を引き起こすということで
うつ病治療薬としても応用されてるとのこと。
ストレスや疲労の緩和にも効果的と言われます。
ストレスを受けると人間は攻撃的になる面があるのは
脳内でアドレナリンやノルアドレナリンなどを
消費してしまうためといいます。
そして神経をすり減らすことが疲労にも繋がります。
チロシンはそれらの神経伝達物質の前駆体となり、
神経を安定に導くとされています。
ストレスは薄毛と切っても切れない関係にあります。
そういう意味でも栄養の摂取は
すごく重要だということがわかります。
集中力を向上させることも
神経のケアからくるものだと考えられています。
そして白髪の予防に役立つのは
チロシンがメラニン色素の材料のひとつだからです。
他にもフェニルアラニンというアミノ酸も
白髪予防に良いと言われているので、
2つとも摂ったほうがいいとされています。
参考:フェニルアラニンと白髪について800
白髪と薄毛はあまり関係がないとも言われますが、
元を辿れば関係なくはないと考えられます。
いずれも栄養不足や無駄な消費が関係してるからです。
では恒例の食べ物と注意点についてに話を移します。
・チロシンが足りない?などという発想はしない
チロシンはチーズから発見されたアミノ酸であり、
含有量もそれなりに高い特徴があります。
牛乳にも多く含まれている特徴がありますが
もはや乳製品は体に良くないということは
常識ですので最低でも嗜好品として捉え、
主食のように食べ過ぎないことが大事になります。
他には大豆や小麦、高野豆腐、きなこなどの穀物類、
かつおやしらす干し、白鮭などの魚介類、
他には落花生やアーモンドなどの種実類、
野菜ではたけのこあたりが多いと有名です。
もちろんそれら以外にも多種多様な食品に
含まれているのでどれが多いとか少ないとかと思わず
色んな物を食べるという感覚で十分です。
気にするべきは食品そのものの質であり、
栄養は食べ物から摂取するということです。
農薬や添加物、放射能などの食のリスクに気を配り、
サプリに頼らないという自覚が重要ってことですね。
疲れたりストレスを抱える原因はチロシン不足ではなく
生活習慣そのものに問題があると考え、
しっかり見つめなおす必要があります。
その意識が足りないから白髪が増えるし
薄毛になる人も多いのだと思います。