自毛植毛の定着率の実際は? 多くは90%以上とされてるが

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植毛の定着率

・自毛植毛で最も心配されること

自毛植毛に関心がある方にとって
最も気になる部分が定着率です。

または生着率とも言いますが
ここでは定着率で統一していきます。

移植した毛髪は本当に生えるのか?
という部分に直結してくれる部分ですね。

多くの場合、定着率は90~95%と
非常に高い割合だと示されています。

高すぎて逆に不安になる方も
おられるかもしれませんが、
植毛はエビデンス(根拠)がはっきりしている
信頼が置ける技術のひとつです。

よってその数値自体はおかしくないと言えますが
もう少し深掘りしていこうと思います。

・定着率を正確に測るのは難しい

自毛植毛の最大のウリは、
ドナードミナンス理論ともいえます。

ドナーは移植毛のことで、
ドミナンス(ドミナント)とは支配していること、
優勢であるという意味です。

髪の性質は元々生えていた場所で決まるので
薄くなった場所に移植したとしても、
そのドナーの性質が優先されるということです。

それが正しいことは証明されているので、
とりあえず生える可能性が高いというのは
納得できると思います。

問題はその割合がどの程度なのか、
世間一般に宣伝されているパーセンテージは
本当に正しいのかってことになると思います。

実際のところ、植毛の権威と言われる人たちの間では
どのような見解になっているかというと…

正確な数値は確かめようがない、
というのが現状です。

なぜかというと、
いろいろな要因が絡み合っているからです。

まず時間の問題があります。

植毛した髪はすぐに太い毛が
ぐんぐん伸びてくるわけではなく、
一度休止期になってしまいますから
すっかり生え揃うには1年ほどかかるのが通常です。

その間にどのような生活習慣を送っていたかでも
多少変わってくることもあります。

例えば血糖値が高い人のほうが
生え具合が悪いという話もあります。

あと既存毛(薄い部分にまだ残っている毛髪)は
男性ホルモンの影響を受けることから
何もケアしなければ失われていきます。

そしてXファクターという
未知の原因も関係してきます。

毛髪についてはまだ完全に解明されていない上に
植毛手術による何らかの弊害も考えられます。
(ショックロスなど)

医師の腕も当然関わってきます。

そのようにたくさんの要因が絡み合ってるので
移植した毛髪の何%が定着し、
発毛したかを計測するのは不可能なのです。

ちなみに定着率=発毛率という
疑問も浮かぶかもしれませんが、
概ねその考えでいいと思います。

ドナードミナンス理論は正しいと証明されてるので
よほどなことがない限り髪は生えてくるはずです。

(よほどな事とは植毛直後に髪をいじるなどの
無用な刺激が加わるといったことです)

その他に考えられる事は、患者自身の感じ方です。

その人が思っていたよりも密度が低いと感じ、
定着率が悪いと思ってしまう。

または発毛のスピードや
髪の太さの個人差もあり生えるのが遅いと
そう感じてしまうことも考えられます。

・定着率より重要なポイント

このように定着率については
未知の原因も垣間見えますが
人間による原因(Hファクター)も絡んでいて
明確な数値を出すのが難しいのが現状です。

しかし、技術的には確立している部分もあるので
95%という高い割合を謳うことは
誇大広告とは言えないともいえます。

腕が良い医師なら十分可能なことであると
思っていいという感じですね。

やはり重要なのは数字ではなく
クリニック(医師選び)です。

もし定着率があまりにも低い状態になれば
無償で再手術が可能であるとか
その点も事前にしっかり説明してくれるなど
親身な対応をしてくれるかがポイントです。

そういう良心的な医師と出会えれば
自然と高い定着率の手術が受けれると思います。

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