男性型脱毛症はいわずとしれた薄毛の代表的存在であり、
世の男性を何千年も前から苦しめる非常にやっかいな現象です。
近年は症状に差はあれど女性にも起こることがわかっており、
人類と薄毛は切っても切れない関係にあるといえます。
昔はどうしようもありませんでしたが幸いにも最近は
研究がいろいろ進んだことでメカニズムがだいぶ判明し、
治療が可能になったのでとてもありがたい時代です。
AGAは男性ホルモンが還元酵素により
活性化することで起こることがあるとわかっているので、
その酵素を抑制することで改善への足がかりを得ることができます。
その方法はご存知のとおりプロペシアなどのフィナステリド錠を服用することになります。
それですべての酵素を抑制することはできないまでも
医薬品ということで効果が高いということで今では何十ヶ国もの国で認可されています。
しかし、フィナステリドには性機能などに関する
副作用がいろいろ報告されており服用をためらう人も少なくありません。
医薬品は肝臓に負担をかけるため肝機能が
芳しくない方にとっても大きな問題となります。
同じく高い評価を受けるミノキシジルも心臓への副作用が懸念される傾向があり、
agaを薬以外の方法で治したいと思う人も多いはずです。
今回はその点について色々考えていこうと思います。
まずAGAを薬を使わずに治せるかについてですが、
残念ながらそれはとても厳しいといわざるを得ません。
特に10代や20代といった若いうちから発症した人は男性ホルモンが多いだけでなく
その影響をかなり受けやすい体質だと考えられるため、なおさら薬が必要になってきます。
各種天然成分でもフィナステリドと似たような効能を
有するものがありますがやはり医薬品でないと
効果が緩やか過ぎるところがあるのでどうしても厳しくなります。
あとはツルツルになるまで進行してしまった方も、
かなり薄毛になりやすい体質(遺伝)だと強く考えられるため
薬を使わないと髪を生やすことすら難しいと思われます。
サプリメントを根気よく飲み続けるなどして
対策を怠らなければ何かしらの結果がでるかもしれませんが、
激的な改善を望むなら薬は必須といえるでしょう。
ただAGAにも程度の差や年齢的な問題もあるので、
必ずしも薬にどっぷり依存しないといけないわけでもないです。
例えば中年になってから年相応的に髪が薄くなってきた方は
そこまで男性ホルモン(DHT)の感受性が高くないと思われるので
無理に薬に頼る必要はない可能性もあります。
また、年をとるとハゲても仕方ないかと思う方が
若い方より多いと思うのでそういう意味でも
薬は必須ではないという場合もあると考えられます。
そして育毛対策を地道に続けて薄毛が解消できた場合、
薬に依存するのではなく逆に天然成分を駆使したり、
私生活も気をつけることを意識していくことが基本になります。
男性ホルモンの影響を受けやすい(CAGリピートが短い)方は
定期的に薬は使用したほうがいいですが
維持が目的なら毎日服用する必要性はなくなります。
まとめると、AGAは薬以外の方法で完全に治すのは難しいですが、
生えた髪を維持するなら薬は必須とは限らない、ということです。
薬は一生使わないといけないのかと心配する方もいますが
それはあなたの体質と気持ち次第ということになります。