生薬の全てが髪に良いは間違い|シャンプーなどの漢方薬に注意

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シャンプーや育毛剤をはじめ
リンス(コンディショナー)・トリートメントなどの
ヘアケアグッズには様々な種類の生薬が配合されてます。

生薬とは天然に存在する薬効を持つ物質を
精製せずそのまま薬として用いるものの総称です。
(漢方薬は色々な生薬を組み合わせたものになります)

西洋医学の観点から作られる薬には必ず副作用がありますが
漢方薬にはないか、リスクが非常に少ないメリットがあり
しかも体にいいことがいろいろわかっています。

そのため最近のヘアケア商品にはこれでもかってくらい
多くの生薬エキスを含んでいるものをよく見かけます。

でも一つ覚えておいていただきたいのは、
全てが髪に良いとは限らないということ。

生薬というと何でも良さそうな感じがすると思いますが
中にはマイナス効果が強いものもあるので
配合成分には注意する必要があります。

特に注意したいのは以下のものになります。

・レモン(檸檬)

レモンにはビタミンCやクエン酸が含まれており
抗酸化や免疫力向上など健康にいいものではありますが
産毛(うぶげ)を抜く効能もあります。

そのため女性はレモンを顔に塗って
ソバカスを消したりして美肌作りに役立てています。

ということでレモンを頭につけると
大切なうぶ毛の脱毛を促してしまう効果も働くので
毛量が多くて困っている人を除き控えたほうが無難です。

ちなみにレモンは元々中国で採られていた果物ではありません。

・スギナ(杉菜)

スギナは元々中国で採れる生薬のひとつで
汗を出して熱を出し体温を調節したり
眼病の予防・顔のむくみを取る効能を有します。

ただ発散性が強い特徴があるので
頭皮の脱水が進んでしまう欠点があります。

よって乾燥肌の方はもちろん髪の色艶がかなり良い人以外は
あまり使わないほうがいいとされています。

・ブドウ(葡萄)

ぶどうには貧血や消化を予防する効果や
抗酸化物質が含まれていたり健康にいい果物です。

しかし、産毛を抜く作用もあるので頭につけるには適していません。

レモンより作用が強くはないですが、
念のため注意したほうがいいと思います。

あとレモンと同じく元々中国にある果物ではなく
漢の時代に西洋から持ち込まれたものです。

漢方薬というと聞こえはいいですが全部が髪に良い効果をもたらすとは限らない

・アロエ(蘆薈:ろかい)

毛母細胞の働きを活性化させるタンニン酸や
5αリダクターゼを阻害するアロインを含み、

肝臓・視力・鎮静・吹き出物の除去など
様々な健康効果を秘めたすばらしい植物です。

頭皮は皮膚病の抵抗力が強いのですが
それを更に助長する働きもあります。

しかし、アロエは漢方的に寒瀉性(かんしゃせい)が
非常に強いという性質もあるので髪の生気を減らさないよう
ビタミンEも一緒に配合するのが望ましい。

ちなみにアロエも中国ではなく主にアフリカ大陸が原産です。

・にんにく(大蒜)

万能調味料として名高いにんにくは、
冷え性や伝染病の予防・肉の消化を促進、
便通をよくするなど様々な健康効果があるのは確かです。

しかし、皮膚に対しては刺激がとても強く
気を散らしたり(瀉)、血が消耗するという副作用もあり
頭に塗布するものとしては好ましくありません。

ちなみに以前、徳島大学皮膚科の武田克之教授が
ニンニクエキスに発毛効果があると証明されていますが、
それは「ヨウ化ニンニクエキス」という形態の結果です。

よってにんにくを煎じた液を
そのまま洗髪などに使うべきではありません。

このように全ての生薬が必ずしも髪にいいとは限らないんですね。

でもそれらが1つでも入ってるからって
この製品は使ってはいけないってことでもないと思います。

細かい点は各メーカーに聞かないとわかりませんが
髪にいい生薬も配合することで欠点を補っているという可能性もあるからです。
(あと気にしすぎると何も選べない危険性も)

もしどうしても気になるなら直接問い合わせてみましょう。

しっかりしたところなら丁寧に回答してくれます。

ちなみに専門的な質問の場合は
電話よりメールで聞いてみたほうがいいです。

その方が時間的余裕もあるのでじっくり調べてくれますし
文字として残るので復習もしやすくなります。

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