今回はsmpと植毛を比較検討しようと思います。
どちらが良い悪いではなく、
あなたの立場や思いによって
適切な方法は変わってきます。
金銭的な理由、頭皮に傷が残ることへの抵抗感、
植毛後の一時的な対処などなど
活かすも殺すもあなた次第になります。
・SMPと植毛の基本からおさらいします
SMPは頭皮に色素を注入することで
髪の毛を生えているかのように見せる技術で、
植毛は自毛植毛のことを指します。
男性ホルモンの影響を受けにくい自分の髪を
薄くなった部分に移植する技術のことです。
どちらも近年問題視されている育毛剤や
薬物治療とは段違いの対策であり、
別次元といっても過言ではない技術です。
薬物治療はうまくいけば回復する見込みがあるので
ある程度はマシな対策といえますが
効果が不明瞭かつ十分でない部分もあり
延々と持続させないといけない大きな欠点があります。
SMPも植毛も持続性が高いことが大きなメリットです。
特に植毛は一度植え付けてしまえば
あとは何もせずとも生え続けてくれます。
SMPは植毛ほど持続性は高くはないですが
すぐに薄毛部分を隠せるので
即効性では植毛より勝っています。
そしてどちらもシンプルな部類の手術ですので
体への負担も少ないことが良いですね(^^)
・SMPと植毛の良し悪しを考察していきます
どちらも魅力的な薄毛対策ですが
人によって有効性は異なってきます。
選ぶ上で大事なポイントとなるのは
脱毛症の種類、費用、持続性、こだわりです。
まず脱毛症の種類についてですが、
有効性はそれによって大きく異なってきます。
AGAや瘢痕性脱毛症の場合は基本的に植毛が向いていて、
円形脱毛症はSMP向きといえます。
でも、AGAだとしても初期状態だと
どのくらい進行するかわからないので
慌てて植毛をしても不自然な髪型になる可能性があります。
そういうときはとりあえずSMPで様子見したほうが
いい場合もあると考えられます。
あと、手抜きクリニックにドナーを取られすぎるなどして
これ以上植毛できなくなった場合もSMPは有効です。
抜毛症によりドナーが不足したときもSMPはいいと思います。
次に費用について。
費用はSMPのほうが安く、植毛のほうが高いです。
単純に面積で比較すると3~5倍は違ってきます。
(日本独特の高い相場だともっと差がつく恐れも)
SMPでは10万くらいしかかからないところ
植毛では30万以上かかるという感じです。
どちらの場合もメディカルローンや
クレジットカード決済なども可能だと思われますが
支払い能力は個々人で全く違います。
キャッシュは無理でもローンなら可能な人は多そうですが
それでも無理な方も多くおられると思います。
残念ながら保険適用はされない分野ですので
受けたい場合は踏ん張って稼ぐしかありません。
次は持続性について。
これは日々の手間暇も含む内容です。
植毛は密度や仕上がりに納得できれば
もう受ける必要は全くありません。
SMPは経年劣化してしまうので
定期的に受ける必要性が生じます。
定期的といっても数年単位が通常なので
人工毛植毛や増毛よりは断然コスパは良いです。
ただ、やはり植毛と比べると持続性が低いので
その点をどう捉えるかですね。
いつか市民権を得たと言えるほど話題になれば
受けれるクリニックも増えると予想されますが
そうでなければ非常に限られてしまいます。
大都市圏しかない時期であれば
遠方の人だと選びにくくなってしまいますね…
最後にこだわりについて。
仕上がり的には植毛の方がいいと言えますが
どうしても抵抗感がある方もおられると思います。
例えば傷跡が残るのが嫌だとか
切る手術自体に抵抗感があるとか
薬とか育毛剤で元からあつ髪を生やしたいとか
いろいろな想いがあるものです。
そのような方は植毛には向いてないので
SMPのほうが有効になるといえます。
特に従来の育毛法をしていきたいのなら
隠しながら続けられるメリットは大きいですね。
髪は一朝一夕で生えてきてくれないので
大きなブランクが生じます。
その間は隠すことも考えないといけないので
手間が二重にも三重にもなったりします。
ふりかけを使う、帽子を被る、
カツラを装着するなどの手間が嫌であれば
SMPを検討する価値が出てきます。
・自分に向いてる対策は何かをよく考えましょう
このようにその人の体質や生活状況、
気持ちによってSMP、植毛の有効度が変わります。
あなたはいまどんな私生活を送っていて
どんな風になりたいか、そのためには
どんな対策が適しているのかを
しっかり考えてほしいと思います。
最後にそれぞれに向いてると思われる人や
シチュエーションをまとめておきます。
・SMPより自毛植毛が向いている人
頭皮に刃物を入れる手術に抵抗感がない
傷跡が残ることも許容できる
定期的なメンテナンスが嫌
明らかにAGAが進行していてドナーが十分残っている
狭い範囲の瘢痕性脱毛がある
・自毛植毛よりSMPが向いている人
頭皮を傷つける、傷跡に抵抗がある
費用面で植毛がきついと思う状況にある
初期のAGAなどで進行具合の様子を見る場合
従来の育毛法にこだわりがあり
その間に薄毛部分をカバーしたいと思っている
ドナーが不足している場合