植毛後の大きな懸念の一つになってるのは
かさぶたが目立ってしまうことです。
前頭部に植毛した場合は
特に悩ましいことだと思います。
今回はかさぶたを隠す方法をはじめ
基礎的なことも書いていきます。
・植毛とかさぶたは切っても切れない関係
基本的な話になるのですが、
植毛は必ず傷を伴うものです。
傷がつくということは必然的に
カサブタが生じることになります。
ドナーを取る部分(主に後頭部)は
既存の髪で隠れるのでいいのですが
植毛部にもかさぶたはできます。
ドナーを植える際にスリットと呼ばれる
移植孔(いしょくあな)を
作る必要があるためです。
手足などにできてもほとんど
気にならないものですが
植毛部はそうはいきません。
近年はスリットの大きさが
すごく小さくなってきていますが
何百~何千箇所も孔を開けるわけですから
出血は必ず生じてしまいます。
そもそも出血を止めようと
レーザーを使って孔を開けると
ドナーへの血流が遮断されて
発毛に影響してしまいます。
ですから出血することは
至極当然のことだと
認識しておいてほしいと思います。
ですが、植毛手術後は
移植部が赤黒い点が無数に出来るので
見た目がかなり悪くなってしまいます…
そのため人前に堂々と出れる人は
そう多くはないと思います。
もし平気だとしても仕事上で
不都合が生じるケースも出てくるでしょう。
例えば営業職や接客業の方は
死活問題になりうるかもしれません。
・株の大きさでカサブタの性質が決まる
ではカサブタはどのくらいの間
我慢すればいいのかや、
隠す方法について考えていきます。
かさぶたの大きさや残り具合は
株(グラフト)の大きさで変わってきます。
ここでいう株は最小単位である
FU株とお考えください。
FU株とは毛穴単位の株というもので
1本だけ生えてるものもあれば
3本生えているものもあります。
当然本数が多いほど株も大きくなるので
かさぶたも大きくなります。
1~2本毛だと1週間くらい、
3本毛以上だと2週間ほどで
自然と取れていくようです。
余談ですが日本人の場合は
1つのFU株から4本生えてるのは稀なので
基本は最高でも3本と考えていいと思います。
大体のかさぶたは10日~14日ほどで
ほとんど取れてしまうことになるので
遅くとも2週間が目安になるでしょう。
少しでも目立たなくするには
術後二日目以降から
毎日シャンプーするといいようです。
理想的にはかさぶたが取れるまで
人前に出ないことかもしれませんが
仕事をしているとそうはいきません。
そこで隠す方法としては
主に3つの方法があります。
髪型を工夫する、被り物の活用、
そしてふりかけの使用です。
m字だけなどの狭い範囲の植毛でしたら
髪型だけでカバーできると思います。
広範囲では無理なので
主に帽子を活用したほうがいいでしょう。
ヘルメットという手もありますが
帽子より蒸れやすかったり
圧迫感があると思うので
多用は禁物だと思います。
カツラを使ってる人はそれでもいいですが
それも術後にあまり装着しすぎると
発毛率の低下を招く恐れがあります。
やはり一番負担が少ないのはふりかけです。
ケラチンファイバーで造られた
微細な人口毛を振りかけるだけなので
ダメージとは無縁の良策です。
・カサブタの注意点とまとめ
最後に注意点として、
カサブタは無理矢理剥がしてはいけません。
株が生着するのは10~12日くらいなので
それよりも前に物理的な衝撃を加えると
発毛に悪い影響を与えかねないからです。
痒いときは多少かいても問題ないです。
シャンプーしているときなど
自然に取れた場合も問題ありません。
そのときかさぶたと一緒に髪も取れることも
ありますが自然に取れる時期だと
株は生着してるので大丈夫です。
カサブタは植毛で気になることの
上位にくるものかもしれませんが
基礎知識を学べばそれほど問題には
ならないと思います。
では今回の内容をまとめると、
・植毛手術は必ず傷が伴うものなので
カサブタも必然的に発生する
・カサブタは平均10日~2週間で
自然に取れていく
・なるべく早めに薄くしたいのなら
手術後2日目以降毎日シャンプーする
・隠す場合は帽子やふりかけなど
なるべく頭皮を強く圧迫しないものを選ぶ
という感じになります。