近年、植毛技術は進歩の一途を辿っていて
一度に多くの本数を植え付けられるように
なってきています。
昔は1000株(平均すると2000本)以上は
難しいと言われていましたが最近では一度に
2000株以上も珍しくない感じです。
そのように多くの株を一度に植え付ける植毛を
メガセッションといいますが
今回はその魅力や可能性がテーマです。
・植毛可能本数は着実に増えてきている
自毛植毛は薄毛を根本的に解決しうる
最も理想的な方法のひとつです。
男性ホルモンの影響を受けない髪を
利用できるわけですから
アドバンテージは半端ないです。
しかし、せっかく植毛しても
スカスカだったら全く意味がありません。
植毛技術としては手抜きされない限り
髪が生えてくることはほぼ確実ですが
一度にどれだけ植毛できるかが
重要なポイントのひとつになります。
冒頭でもお伝えした通り、
一度に多くの植毛を行うことを
メガセッション(Megasession)といいます。
多くとはどのくらいかというと、
時代によって変化してきているので
明確に何本以上とはいえません。
2000年初頭あたりくらいでは
1000株以上っぽかったですが
それから20年近く経った現在では
2000株以上と言われています。
あと医師によっても見解が分かれていて、
2500株以上と定義する方もおられます。
ちなみにあまり症例は多くないですが
一度に4500とか5000株も
移植したケースが海外にあります。
それくらい多くなると
ギガセッションと呼ばれることもあります。
ただその株数(本数)となると
元々髪の密度が高い白人に
限られるケースだと考えられます。
日本人などの東洋人は白人と比べて
髪の密度が70%ほどと言われていますので
ギガセッションは現実的ではありません。
・一度に2000株以上の植毛は十分可能
では一度の手術でどのくらいの本数を
植毛できるのか考えていきます。
この基準は医師(クリニック)によって
違ってくると思いますが、
当ブログでは日本で最も権威がある
今川賢一郎先生の意見を参考にします。
日本人の場合、後頭部の平均密度は
1平方センチメートルあたり160本。
株数で現すと平均80株になります。
日本人は密度が白人よりも低い上に
頭皮が厚く硬めである傾向にあるようです。
その要素も考慮すると一度に取れるドナーは
2000~2500株ほどだそうです。
(本数でいうと4000~5000本)
その本数だと広範囲の薄毛にも対応できるので
それを2回も行えばハミルトンの分類でいう
クラス5以上でもかなり見栄えが
良くなると考えられます。
ポイントとなるのは頭皮の柔らかさと
ドナーの採取方法です。
頭皮が柔らかいほうが
ドナーが多く取れるので
事前に頭皮マッサージなどの
ストレッチ運動をするのが有効となります。
採取する際はブレードがひとつのナイフで
拡大鏡を用いて丁寧に行うかも重要です。
ブレードが複数ついたものだと
毛根を傷つける割合が増してしまい
正常なドナーの数が減る恐れが高まります。
・重要なのはメガセッションを活かせる医師選び
植毛技術の向上は
ドナーの採集数も増やすことに繋がりました。
大体2000株以上の植毛を
メガセッションといい、
一度か二度の手術で満足できる方が
多くなってきました。
ちなみに日本人は白人と較べて
採取できる本数が少ないとお伝えしましたが
必ずしもそれが不利とは限りません。
なぜなら日本人は本数が少ない代わりに
髪自体が全体的に太い傾向にあるので
本数だけでは語れない部分が多いんですね。
やはり一番ポイントとなるのは
技術力が高く親身な対応をしてくれる
クリニック(医師)を探すことです。
理論や技術が発達したとしても
それが活かせないのなら無意味です。
ドナーの数には限りがあるので
クリニックを選ぶ際はしっかり学んだ上で
カウンセリングを受けてほしいと思います。