ポリフェノールの一種に
γ(ガンマ)-オリザノールという成分があります。
それは米にしか含まれていない特有成分で
生活習慣病の予防に効果的とわかっています。
効能をざっと挙げると、
更年期障害の緩和・自律神経失調症の改善・抗ストレス作用
皮膚温度の上昇・皮脂腺機能の向上・メラニン生成を抑制
血行促進・善玉コレステロールを増やす・悪玉コレステロールを減らす
グリコーゲンの蓄積・消化管運動の改善・大腸の潰瘍を抑制
過敏性腸症候群の抑制など
非常に多岐に渡っています。
あとガンマオリザノールは体内に入ると
フェルラ酸という物質に変化することで
強力な抗酸化力を発揮してくれます。
ということで米の凄さが改めてわかったのですが、
白米を食べているだけではその恩恵は受けられません。
なぜかというとガンマオリザノールは
米ぬか、つまり胚芽部分にしか含まれていないのです。
このことからも玄米はとても重要ということがわかりますね。
(もしくは胚芽米でも可)
ではここからがまた重要なのですが、
ガンマオリザノールには知覚神経を刺激する作用と
NF-kBの働きを抑制する作用もあります。
知覚神経を刺激すると成長因子のひとつ、
IGF-1を増やすことになりますね。
(IGF-1は髪の成長にも関わる重要なタンパク質です)
そしてNF-kBはガン細胞の転移や炎症を引き起こすタンパク質で
悪玉男性ホルモンDHTの生成にも関わる物質です。
その働きを抑えるということは
男性型脱毛症対策の一つとなりうる可能性もあります。
(ちなみにパルテノライドもNF-kBを抑制する効能がある)
ガンマオリザノールがどのくらい脱毛症に効果があるのか、
(治験などの)情報がないので詳しくは不明ですが
胚芽は健康にいいことは確かです。
ということで毎日とまではいかないまでも
玄米はちょくちょく食べることをオススメします。
次回はガンマオリザノールの摂取量などについてです