・トレオニンも他のアミノ酸と同じく考えよう
トレオニンは必須アミノ酸のうちのひとつです。
肝臓の脂肪の蓄積を抑制したり
胃炎の改善、体の成長の促進などが主とされますが
美肌効果や髪の潤いにも効果があると言われています。
活動する上でのエネルギーの材料にもなるということで
色んな意味で健康に寄与してくれる栄養素です。
気になる髪についても効果がありそうなので
育毛との関連も気になるところだと思います。
もちろん髪とは健康体のうえに成り立つものなので
間接的に関係していることは間違いありません。
かといって、
過度に期待するのも禁物なのは言うまでもありません。
これから育毛との関係について考察していきますが
他のアミノ酸と考え方は一緒だということがわかると思います。
・トレオニンは髪との関連が深そう?
まず基本情報として、
トレオニンはスレオニンと呼ばれることもあります。
それは英語のスペルが「threonine」なので
スレオニンとも読めるということに過ぎず、
特に深い意味はなさそうです。
当ブログでは正式名称っぽいトレオニンの方を採用します。
人間を構成する20種類のアミノ酸の中で
最後に発見されたものだそうですが、
重要なのはどんな健康効果があるかですね。
肝臓に脂肪が蓄積するのを防いだり、
細胞の新陳代謝を促して成長を促進したり、
胃炎を予防したり美肌や髪のツヤなどに関係するとされます。
育毛的にいうと注目は美肌と髪のツヤという部分ですね。
美肌の根拠はトレオニンがコラーゲンの材料になるから。
コラーゲンは肌の弾力などに関係するのですが、
髪の毛の強度にも関係することがわかっています。
丈夫で太い髪を生成するのに
コラーゲンは重要だということです。
髪のツヤというのはスレオニン自体も
髪の構成要素のひとつになってるからだといいます。
シスチン、グルタミン酸、アルギニンについで
多いと考えられるので確かに重要そうに感じます。
髪は細胞からできているので
細胞の成長を促す部分(新陳代謝)も、
肝臓は解毒のみならず多くの機能があり
それが弱ると体全体のパフォーマンスが落ちるので
いずれも髪との関連は考えられますね。
よってトレオニンは髪の健康の一翼を担う存在
といっても過言ではないかもしれません。
不足するとエネルギー(グルコース)生産が落ちたりして
まずい状況になりますがアミノ酸なので
数多くの食材に含まれていてその心配もまずありません。
・トレオニンはあくまで髪の一要素
不足よりも心配なことは過剰摂取と誤った考えです。
○○に良さそうだという情報はよく見受けられますが
それに影響されてそればかり摂取するのはよくありません。
過剰症になると胃腸障害や頭痛などが起きるとされますが
そうならなくてもバランスを欠くことはよくないこと。
そして髪の毛が増えるのも減るのも
多くの要因が重なって起こることであり、
トレオニンだけでカバーできるわけでは当然ありません。
そう言われると当たり前のように感じると思いますが
人間はつい盲目的な行動を取るものです。
特に薄毛といった深い悩みを抱えているほど
何をしててでも治そうと気持ちが先走って
極端なことをしがちです。
サプリとか育毛剤ばかりに頼るのではなく
まずは食生活を見直すことが先決なのです。
そうしないと体にいつまで経っても毒が溢れ
髪の成長をアシストすることはできなくなります。
トレオニンは1日に500mg必要とされますが
それは体格や日々の活動量によって変わってくるので
単なる目安にしか過ぎません。
それを鵜呑みにして1粒に凝縮されてるサプリなどを
飲んでればいいとは思わないようにしましょう。
ちなみにコラーゲンだろうとなんだろうと
タンパク質は一度アミノ酸に分解されてから
吸収されるものなので特に種類にこだわる必要もありません。
へんなサプリより自然に近い形で育った
動物の肉を戴くほうがよほどいいのです。