・バリンもロイシンもイソロシンもほぼ食べ物は共通
今回はバリンを多く含む食品の一部を紹介するのと同時に
BCAA(分岐鎖アミノ酸)と髪との関係についてのまとめを
お伝えしていこうと思います。
BCAAとはロイシン、イソロイシン、バリンの
3つの必須アミノ酸のことでしたね。
それらはいずれも筋肉との関連が深いアミノ酸であることが知られ、
髪の毛の構成要素になっているなどの共通点があります。
そして問題点も共通していることにも注目することが、
ある意味ではメリットを理解するより重要です。
髪の毛はタンパク質主体だからアミノ酸で構成されてるのは
当然なのですがその表面的な事実だけをヨイショして
育毛にいいと端的に言われることが多いことなどです。
バリンはロイシンとイソロイシンと違い、
肌のハリを保つエラスチンとの関係が深いと言われますが
育毛と直接的に関係しているとは言い難いのが現状です。
必須アミノ酸なので摂取することは重要ですが、
毒だらけの食べ物やサプリに頼ることがないよう
十分注意する必要があります。
バリンを多く含む食品の一例(100gあたり 単位:mg)
食品名 | 含有量 |
---|---|
カゼイン | 6000 |
鰹節 | 4000 |
大豆たんぱく | 4000 |
小麦たんぱく | 3300 |
高野豆腐 | 2800 |
湯葉 | 2700 |
豚ゼラチン | 2600 |
甘海苔 | 2400 |
白鮭の筋子 | 2200 |
脱脂粉乳 | 2100 |
しらす干し | 2000 |
ナチュラルチーズ(チェダー) | 1800 |
黄な粉 | 1800 |
国産大豆 | 1800 |
プロセスチーズ | 1600 |
参考:wholefoodcatalog.com
乳製品、大豆食品、魚介類が上位を占めているのは
ロイシンとイソロイシンと同様ですね。
もちろん他のアミノ酸をはじめ多くの成分が
食べ物には含まれるので特定の栄養素ばかりに注目し、
それらを選択するのはナンセンスです。
・それぞれの食品の安全性を考えることのほうが重要
ほとんど繰り返しになりますが、
バリンが多い食べ物の上位は昨今問題視されるものばかりです。
まずカゼイン(牛乳)は論外として、
大豆食品はまあまあ落とし穴かもしれません。
大豆はイソフラボンを含んでいることは有名で、
育毛とも関連が深いとされる注目食材のひとつです。
女性ホルモン様物質ということで
ホルモンバランスを正常にするとか、
髪の成長に欠かせないIGF-1というタンパク質の
間接的な材料になるとも言われるからです。
しかし大豆は豆類の中で生物毒が最も多く含まれてるそうなので
発酵させたものを食べるのが基本です。
もちろん豆腐を食べてはならないわけではないですが、
それよりも味噌のほうがベターということです。
また、大豆や小麦は遺伝子組み換え作物の代表格であり、
そうと思われるものを避けるのがより重要になります。
豚などの食肉関連もどう育てられてるか、
魚介類だと養殖か天然かを調べることが重要です。
現代はそれらを考慮しながら食生活を営む必要があるのですが、
そうなっていないのが現状ですね。
○○が多いから○○を食べましょう、
これ一粒に○○をぎゅっと凝縮!
などのありきたりで端的な情報ばかりが流れ、
多くの人はそれらを鵜呑みにしてしまいます。
BCAAについて深く追求してもほとんど意味はありません。
栄養素は相互作用することで本領を発揮するものでもありますし、
たとえ多くの栄養素を配合したサプリだとしても、
食べ物には未知の栄養素も多く含まれているので到底敵いません。
短くなりましたがまとめると、
BCAAは育毛目的で摂るものではなく、
健康を担う一要素として捉えるべきものです。
もちろんそれは他の栄養素でも言えることであり、
忘れてはならないことです。