肥満や薄毛(抜け毛の多さ)に気になる方に
おすすめの成分があります。
それがイノシトールです
イノシトールは12種類あるビタミン様物質のひとつです。
ビタミン様物質とは正式なビタミンではないですが
ビタミンと似た働きをもつ物質のことです。
イノシトールはビタミンの中でも
B群と似た働きがあることがしられています。
コレステロールの流れをスムーズにして
肝臓に脂肪を溜まりにくくする作用があるので
脂肪肝や高脂血症・動脈硬化の治療薬としても使われているのです。
ちなみに「抗脂肪肝ビタミン」という呼び名もあるほどです。
肝臓の機能が低下すると抜け毛が増える性質があります。
それはおそらく肝臓は毒素を分解するなどの役割があるため、
機能が低下すると血液の質が下がるものと思われます。
また、神経細胞にも多く存在してるので
脳の健康的にも重要とされていて、
うつ病やパニック障害・強迫性障害の治療に
効果があったという報告もあります。
他にもイノシトールには同じビタミン様物質の仲間である
コリンと結合するとレシチンを作る性質もあります。
レシチンも育毛的におすすめの栄養素なので
地味にイノシトールは髪との関係が深いですね。
ということで肥満ぎみで抜け毛も気になるという方には
イノシトールはうってつけの成分といえます。
いろんな食べ物に含まれていて
サプリも発売されているので摂取しやすいメリットもあります。
特に副作用もないので安全性が高いですが、
過剰摂取はしないようにしましょう。
食べ物からだとカロリーの摂り過ぎになり
サプリだとコストパフォーマンスの悪化に繋がります。
1日の摂取量の目安は250~2000mgと
けっこう情報にばらつきがありますが
糖尿病でもなければ多くて1000mg程でいいと思います。
あとイノシトール中に含まれるフィチン酸が
鉄や亜鉛などの微量ミネラルの吸収を阻害する恐れがある、
という指摘もあります。
よってどんなに安全性が謳われるものでも
度を越すとろくなことにならない、
ということを改めて肝に銘じておきましょう。
肥満と薄毛の関係について