塩化カルプロニウムはagaに効果的?ミノキシジルとの違いについて

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塩化カルプロニウムという薬剤があります。

錠剤タイプと外用タイプの2種類があり、
前者は胃の諸症状を改善するために用いられ、
後者は脱毛症に用いられるものです。

そのため薄毛対策を長年行っているかたや
長年いろいろ調べているかたは良くご存知かと思います。

あまりご存知のない方のためにその薬について説明します。

塩化カルプロニウムは頭皮に塗ることで
血行を促進し毛乳頭を活性化させて育毛を促す、
という効果が期待できるとされています。

それだけみるとミノキシジルと瓜二つですが両者は仕組みが全然違います。

塩化カルプロニウムは血管を広げることで血行促進を図りますが、
ミノキシジルは血管自体を増やす因子(タンパク質)を増やして
血流を促すもので、他にも髪の成長に必要なFGF7などの
因子も増やすメカニズムがあります。

つまり塩化カルプロニウムはミノキシジルの劣化版みたいなもので、
AGA対策として用いるにはちょっと力不足という印象です。

日本皮膚科学会が発表した男性型脱毛症ガイドラインでも、
上から3番目のC1という評価であり、
用いてもよいがあまりおすすめできないとしています。

でも使ってはいけないということではないので、
人によっては使い道があると思います。

ミノキシジルは効果が強いぶん副作用が強いので
心臓病を患っている方や高齢者の方をはじめ、
健康体でもなんとなく不安に思っている方など
使用に抵抗感をもっている方は少なくありません。

そういう方は塩化カルプロニウムを選択してもいいのではないかと思います。

副作用としては塗布した患部からの発汗や、
刺激感・熱感・悪寒・嘔吐感などがありますが、
重篤な症状には至らないとされているので、
ミノキシジルはリスクはかなり低いです。

塩化カルプロニウムは一応AGAに使用してもよいとされていますがミノキシジルと比べると効果が低くリスクも低いという特徴がある

ただ気管支喘息や消化器官に潰瘍がある、
甲状腺機能亢進症(甲状腺の機能が活発になりすぎる病気)、
てんかん、パーキンソン病、重い心臓病を患ってる方は
使用してはいけないので注意しましょう。

※余談ですが内服薬の場合も発汗や嘔吐、
下痢・腹痛・胸の圧迫感といった副作用があります。

※塩化カルプロニウムは副交感神経を刺激する作用があり、
それによって胃の状態を安定化させる働きがあるのです。

よって基本的に使用する場合は皮膚科で処方してもらったほうがいいですね。

皮膚科だと濃度が高いタイプの製品を処方してもらうことができ、
医師との相談も同時に行えるので効率性と安心感があります。

市販の育毛剤(カロヤンシリーズ)は塩化カルプロニウムの濃度は
1~2%ですが、皮膚科で買えるフロジン液やアロビックスは
5%なのでより効果的かと思われます。

アロビックスとはフロジン液のジェネリックなので値段が安いのでお得です。

ちなみに濃度が5%となると病院でしか処方できないので
お近くのスーパーやドラッグストアには売ってません。