リアップx5プラスの基礎知識 x5との違いや成分等を解説

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リアップx5プラスはリアップx5の
パワーアップ版という位置づけの発毛剤です。

文字通り新たにいくつかの成分がプラスされたので
そのように言われています。

効果については従来のものと同等の効果があると
臨床試験データのページで示しているようです。

ではもう少し両者の違いについて
深掘りしていこうと思います。

・リアップX5プラスの特徴について

まず基本的な情報を確認しておきましょう。

リアップx5プラスローションは
2015年10月に大正製薬から発売された発毛剤です。

リアップx5が2009年6月に発売されたので
約6年ぶりのリニューアルということになります。

分類は第一類医薬品なので
薬局、もしくはネット上で買うことができます。

配合成分はミノキシジル、ピリドキシン塩酸塩、
トコフェロール酢酸エステル、l-メントールで、
添加物はセタノール、BG、BHT、リン酸、エタノールです。

この中でプラスされたのはピリドキシン塩酸塩と
トコフェロール酢酸エステルとl-メントール、
そして添加物のセタノールです。

ピリドキシン塩酸塩は皮脂の分泌を抑制する効果があり
毛穴の皮脂詰まりを抑えミノキシジルの浸透を助けたり
過酸化脂質の発生を抑えたりするようです。

トコフェロール酢酸エステルはビタミンEのことで
皮脂の酸化を防いで頭皮の炎症や臭いを防ぐとされます。

l-メントールは頭皮の炎症やかゆみを抑えたり
清涼感を与える役目もあります。

これらの相乗効果によりミノキシジルの効果が高まることが
期待されているという感じになります。

・肝心の効果に関する違いは?

リアップx5プラスローションとリアップx5の違いは
上記の3つの成分と添加物のセタノールの有無だけになります。

リニューアルというとかなり変わるイメージがありますが
実際は両者にほとんど違いはありません。

つまり、肝心の効果もほとんど変わらないと言えます。

ピリドキシン塩酸塩で皮脂の分泌を抑制したとしても
それによりミノキシジルの浸透性がどの程度上がるのか
よくわからないですし、毛穴には皮脂が常に存在してるので
物理的なアプローチはほとんど期待できません。

ナノやビタミンCなどでよく見られる誘導体などの
技術面も進化していればまだわかりますが、
皮脂の抑制だけではどうもインパクトにも欠けます。

トコフェロール酢酸エステルは
化粧品などにもよく使われる成分です。

誘導体になっているとしても
毛包がある皮下組織にまで到達できるか疑問なので
結局はスキンケア程度の効果しか期待できないです。

メントールも幅広く使われる一般的な成分のひとつで
ほとんど清涼感を感じさせる程度の効果しかないです。

添加物のセタノールとはマッコウクジラの油で
作られていたアルコールの一種ということで
セチルアルコールとも呼ばれるものです。

最近は鯨が貴重になったことから
パーム油や牛脂で作られることが多いらしいですが
問題は旧表示指定成分のひとつということ。

旧表示指定成分はアレルギーなどの危険性が高いと
認定されたことがある成分のことで
基本的に使われることが少ないものです。

セタノールの場合は刺激が少ない方ですが
なぜわざわざこの成分を追加したのかは不明です。

もしかしたら乳化作用に期待したのかもしれません。

乳化とは水と油が混ざり合う現象のことで
要は界面活性剤の効果のことです。

薬剤の粘度の調整や安定化作用もあることから
そのような理由で追加されたのだと推測します。

ただ、ミノキシジルの濃度が上がったなどの
劇的な変化はありませんので、
効果に関してはなんだかんだいって
期待できないという結論になってしまいます。

公式ページでも新バージョンの個別の臨床試験データはなく
旧バージョンのものしか用意されていないことから
再度やっても同じだろうと判断してると思われます。

細かい違いをいえば、
パッケージにPLUSの文字が追加、
本体の蓋の色が若干濃くなった、
香りが少々強くなった、
メントールにより使用感がよくなった。

ということで誤差レベルの違いしかありません。

本体の形状や塗布方法、用法・容量、
使用上の注意点、副作用の留意点などは全く同じです。

現在は新バージョンしか基本的には流通してないので
旧バージョンとどっちを買うか迷う、
ということがないのは幸いと言えますが…

あと他のリアップシリーズと比べると
X5プラスのほうが良いと言えますが
臨床試験データを見る限りでは
どっちもどっちかもしれません。

詳しい考察は別記事に任せていますが
簡単にいうと効果があったといっても
どのくらいだったか画像がないので曖昧で、
人によって感じ方が違うのでなんとも、という感じです。

そんなわけで少し新しくなった程度では
あまり期待しないほうがいいでしょう。