リアップエックスファイブの効果はどれ程?臨床データを考察

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リアップエックスファイブはシリーズの代表例で
最も効果が高いと期待されているものです。

しかし効果を実感できないという人も多いので
どのくらい期待していいのか気になると思います。

そこで今回は臨床試験データを元に
効果についていろいろと考察していくことにしました。

ちなみに臨床データはバージョンアップ前のものですが
リアップx5プラスに同等性があるとされています。

・医師が評価したリアップX5の効果

臨床試験とは実際に人間に対して行う
薬剤などの有効性や安全性を確かめる為に行われるもので
動物実験で安全性が確認されないとできないことです。

規模はまちまちで被験者数が多いほど手間もコストもかかりますが
少なければ信憑性が損なわれてしまいます。

リアップエックスファイブの場合は
24週と52週という比較的長い期間行われ、
被験者数は数十人とそれなりの規模になります。

大規模とはいえませんが期間が1年と長いので
参考にならなくはないという感じでしょうか。

医師による評価の52週試験においては
データ上はなかなか良い結果が出ていたようです。

効果は以下の5種類に分類されて評価されてます。

1・著明改善:密度の高い毛髪成長

薄くなった部分がほぼ完全に被われ密度は薄毛化していない部分と同等

2・中等度改善:中等度の毛髪成長

部分的には被われてるが薄毛化領域と比べると簡単に識別できるほど密度が低い

3・軽度改善:軽微な毛髪成長

毛髪成長は明確だが薄毛化領域をかなり被う状態ではない

4・不変:可視的毛髪成長なし

5・悪化:毛髪成長の後退

被験者数は週によって多少前後しますが大体50人弱です(性別は男)

12週間(3ヶ月)までは軽度改善と不変が半々くらいですが
16週あたりから中等度改善が10%ほど現れます。

20週では中等度改善が4割近くに増え、
24週では著明改善が新たに増えます。(2%)

それから32週まで著明改善の割合は横ばいですが
中等度改善が6割を超えてきます。

36週あたりで著明改善は4%まで増え、
40週では8%を超え、
試験の終わり頃には10%まで増えます。

中等度改善は6割強をキープしていた感じです。

試験の終わり頃に悪化したが2%増えたのは気になるところ。

ちなみにこの評価は医師が行ったようです。

期間については大雑把にまとめると、
24週(6ヶ月)辺りから結果が良くなってきた感じですね。

・被験者が感じたリアップX5の効果

次に医師ではなく被験者がどのように感じたかです。

これも52週行ったものを参考にしています。

評価の言い方は変わりますが5段階なのは同じです。

非常に良くなった、良くなった、少し良くなった、
変わらなかった、悪くなったの5段階です。

曖昧な表現ですが医師の評価によるものと
同程度だと思われます。

今回のデータでは医師による評価よりも
若干いいように見えます。

12週(3ヶ月)で非常に良くなった人が4%、
良くなったも4%現れ、少し良くなったが4割弱で
残りは変わらなかった、です。

32週(8ヶ月)あたりで非常によくなったが10%を超え
良くなったが約3割、少し良くなったが5割弱になります。

それから徐々に良い評価が右肩上がりになり、
最終的には半数が良くなったとしています。

悪くなったは4週と52週に2%存在。

最初は初期脱毛かもしれませんが
最終週のそれはどうなのか気になりますね。

・毛髪の本数と太さのデータ

次に毛髪の状態の変化についてです。

この評価は1平方センチメートルあたりの本数と
太さが40マイクロメートル以上の毛髪が
どのくらい増えたかを示しています。

被験者数はいずれも140人ほどで
試験期間は24週なので先ほどのデータとはまた別物です。

まずは本数ですが、
4週までは1.4本とほとんど変化なしですが
8週後には19本といきなり増えだし、
12週後には23本以上になります。

ただそれから24週までほぼ変化がなく
21本ちょっとで推移しています。

本数は通常リアップ(ミノキシジル1%)との比較もあり
X5はそれよりも40%ほど効果が高く出たようです。

太さの推移も似た傾向が見て取れます。

4週後は0.8本とほとんど変化なしですが
8週後には15本、12週移行は25本程度と
かなりの違いが生じたようです。

・臨床試験データのここが気になる

これらの臨床試験データが正しいとするならば
半年以上使えば効果を実感する人が増えたようですから
なかなか期待できそうなものに見えます。

ただ、気になる部分もいろいろあります。

まず被験者数があまり多くないことです。

単純な発想かもしれませんが
統計的には1500人くらいだと
けっこう信頼できる数だと思います。

薄毛に悩む人は2000万人くらいいるそうなので
男性だとその半分ちょっとと考えられています。

1000人以上は実施が難しいとしても
せめて400人程度で実施してほしかったところです。
(100万人調べるのにそのくらいが良いとされるので)

また、被験者はどんな人なのかも気になります。

どのくらいの年齢なのか、
本当にAGAなのか、AGAでもどの程度の進行具合なのか、

プロペシアやデュタステリドは服用しているのか、
育毛剤やサプリ、シャンプーは何を使っているのか、
生活習慣はどんな感じなのかなどなど

前提条件が何も示されていないので
実はそんなに参考にならないデータなのです。

特に顕著改善なんかそうです。

ふつうに考えてAGAだったら男性ホルモンの抑制なしでは
塗布剤のみで改善させるのはまず無理ですので
果たして何の脱毛症なのでしょうか。

そもそも脱毛症なのかも不明です。

髪の太さについてはかなり消極的に見えます。

日本人の平均は0.08ミリと言われています。
太い髪は0.1ミリほどで0.06ミリで細毛とされます。

臨床試験では40マイクロメートルを基準にしてましたが
それは0.04ミリメートルということで
細毛よりも更に細い数値です。

よって40マイクロメートル以上の毛髪数が増えたといっても
それが平均に届いてるとは限らないことになります。

ちなみに日本人は1兵法センチメートルあたり
多くて80本ほどの頭髪密度なのですが
それに近づいてるかも不明瞭です。

増えるのはいいとして、20本ちょっと増えても
密度が劇的に改善したとは限りません。

基準とする薄毛部分に20本あった場合、
密度は50%になりますが、
0本だったら25%にしかなりません。

このようにいろいろ考察してみると、
ちょっとどうかな~って感じですね…。

有名とか唯一無二などのステータスと効能は別物ですので
よく考えてから使うことをおすすめします。