・薄毛対策講座 第2章
当ブログでは髪の毛の健康と関連する事柄をいろいろ紹介していますが
今回は原点を見つめ直すお話をしていこうと思います。
それはタイトルにもある通り、薄毛の対処法についてです。
細かく見ると膨大な数の要素があるわけですが、
大きな括りでみると大体3通りくらいになります。
育毛剤を使うとか薬を使うかシャンプーはどれかとかではなく、
もっと大きなテーマとなる「対処の進め方」という意味です。
いろんな対処法を実践していてもうまくいかない方は
今一度すごろくでいうふりだしに戻って考えてみてほしいと思います。
・薄毛の治し方(育毛の進め方)には3つの道がある
その3つの道とは、
1・完全に自己流で進める
2・プロの指導(アドバイス)を参考にして進める
3・全てプロに任せて進める
です。
まず1つ目の完全に自己流でやることについて。
薄毛は人に見られたくないという悩みが根本にあることから
これで実践している人はけっこういると思われます。
ネットも発達したことですし時間さえあれば
いろいろな情報を知ることができますし。
しかし、このやり方はある意味一番危険かもしれません。
なぜなら正しい情報の見極めが難しいからです。
お分かりの通り、いまや情報が溢れる時代になっており、
なかなか的確な情報にたどり着くのが難しくなっています。
成功事例も多く見受けられるようになってきてますが、
環境や体質は人それぞれ違いますので
真似してもうまくいくとは限りません。
近年は個人輸入も盛んに行われていますが、
偽物の問題や物に頼る傾向が強くなる恐れもあり、
なかなか解決には結びつきにくいでしょう。
最近はブランド品と同じようにパッと見ただけでは
まったくわからないくらい精巧になっていて、
代行業者も全ての薬を検査するわけにもいかないので
大手だからといって安心はできません。
また、海外製のほうがフィナステリド錠が安かったり
育毛剤の性能がいいなどのメリットがあることで
ついそれに注目しすぎてこれさえあれば大丈夫、と
錯覚してしまうことも考えられます。
あと下手に知識をつけるといろいろ試したくなり、
全く意味がない対策に浪費することもありえます。
ということで完全自己流を全否定はできないですが、
あらぬ方向へ進んでしまう大きなリスクをはらんでいると言えます。
次に2つ目のプロの指導のもと進めるについて。
これが一番現実的かつ一番効率の良い方法だと思われます。
自分だけで闇雲にやるよりもその道に詳しい人に教わって進めるほうが
何倍も効率よく事が進むのはもはや自明の理です。
お金の稼ぎ方にしても恋愛術にしても体の鍛え方にしても
プロの指導のあるなしで雲泥の差が生まれてきますよね。
育毛に関してもその道のプロはたくさんとは言えないまでも
存在しているのでその人から教わったほうが良いでしょう。
何をしてもうまく髪が育たず途方に暮れてる方は特にです。
まずは軌道修正することが重要になります。
そしてプロには大きく分けて二通りあります。
インターネット上で活躍する方とクリニックの医師です。
前者はいわゆる情報商材という形でまず情報を売り、
その後メールなどを利用して質問に応えるといったやり方をとります。
後者は文字通り薄毛に詳しい病院の先生のことで
直接対面してアドバイスを受けることができます。
ネットの方は場合にもよりますがどこにも出かけなくてもよく、
対策費がかなり抑えられるのが魅力ですが、
人によってノウハウが大きく異なったり
メールなどのフォロー(期間など)に差があったり、
詐欺商材に引っかかる危険性もあり見極めが難しい欠点があります。
病院の方はサロンと違ってちゃんとした医療機関なので安心感があり、
血液検査などで体質を調べた上で対策できたり、
親身に相談にのってくれるなどのメリットがあります。
デメリットは定期的に通わないといけないことと
ネットの方法より費用が高くついてしまうこと、
あとは対面なので人に見られる恥ずかしさを克服する必要がある、などです。
最近はなるべく費用を抑えたプランを用意するクリニックも出てきてるので
精神・資金・時間に余裕があるならそっちのほうが
情報商材を見極めるより簡単で現実的かと思われます。
最後に3つ目の完全にプロに任せるについて。
これはハーグ(harg)や自毛植毛といった専門治療のことを指します。
ハーグは特殊な育毛成分(成長因子など)を直接患部に注入する手法で、
自毛植毛は男性ホルモンの影響を受けない髪を移植する手法です。
特に自毛植毛は技術力が高い医師で最新の施術を受ければ
定着率がかなり高くなるので確実性がかなり高い薄毛対策になります。
自分でやるには限界がある、もう薬を飲むのは嫌だ、全てが面倒だ、
などと思っている方には効果的な手法になると思います。
ただこの方法には大きな2つのデメリットが潜んでいます。
ひとつ目のデメリットは費用がかなり高くつくこと。
施術は保険対象外なため全額自己負担となるのは薬と同じで、
少なくとも何十万単位となってしまいます。
施術する回数・範囲によっては100万円を超すことはザラです。
施術内容や回数はある程度自分で決められるものですが
中途半端にやっても結局意味がなくなってしまいます。
そして2つ目のデメリットは今後の人生への悪影響です。
技術や研究が進歩するのは良いことかもしれませんが、
それが必ずしもあなたのためになるわけではありません。
髪の毛は体の健康状態を表す目印みたいなものでもあり、
髪が薄くなる原因は男性ホルモンだけではありません。
栄養不足だったりなんかしらの病気を抱えてしまうと
髪にまで栄養を回す余裕がなくなってしまいます。
言い換えると体の異常を知らせる重要なサインなのです。
もしなんかしらの施術を受けて髪が生えたとしても、
健康の重要性に気づかないまま余生を過ごしてしまい
後悔することになる危険性があると感じるのです。
特に自毛植毛はAGAの根源的な問題に対処できるので
非常に画期的な対処法である一方で、
重要なサインを見落とす危険性も孕んでいると言えます。
ハーグの場合は特殊な成分といえど
栄養を一時的に頭部に補給するだけなので
それをしたからと今後もずっと効果が持続するわけではなく、
そもそも生活習慣が悪いままそれを受けても
効果が発揮されない恐れのほうが強いですから、
ある意味ハーグのほうが薄毛の本質に気づきやすいかもしれません。
体の組織は全てが繋がっています。
髪が生えればそれでいいやとはいかないのです。
健康については誰でも関係あることですので
すべて丸投げ精神ではヤバイと自覚する必要があります。
そんなこんなでプロにまかせっきりという選択肢は
非常に大きなリスクを孕んでいることがわかったと思います。
以上、薄毛の対処法の大きな3つの道と、
それぞれのメリット、デメリットを表にまとめるとこうなります。
3通りの薄毛の対処法 | |||
---|---|---|---|
項目/方法 | 全て自己流で対策 | プロの指導のもと対策 | 全てプロにまかせる |
概要 | ネットや本を参考にして全て自分で対処する | ネット上の専門家、もしくは病院(クリニック)の医師のアドバイスを元に対策 | ハーグ(harg)や自毛植毛など専門医の治療を受ける |
主な方法 | 育毛グッズ(薬やサプリ、外用育毛剤、シャンプーなどを使用する。入手方法はネット通販や皮膚科、個人輸入代行業者など) | ネットで活躍する専 門家の場合は左記とほぼ同様。専門クリニックだと左記に加え血液検査で遺伝や現在の健康状態を把握した上で適切な対処法を実践する | 自分の財布と相談しな がらクリニックで施術を受けるのみ |
費用 | かなり安いorかなり高い|うまくいけば一番節約できるがほとんどの場合そうはならない | かなり安い~高い|一番効率が良いので最も節約できる手 法。ただちゃんとできないと費用が嵩むことにも繋がる | かなり高い|失敗でも成功でもどっちみちかなり高くつくことが避けられない手法 |
主なメリット | 誰とも接触せずに対策できる | やるべきことが明確になり対策がスムーズになる、無駄な買い物をしないで済む、最新情報を得やすいなど | ほとんど自分でやることがなく資金があれば最も楽、薬剤による対策や地道な対策から脱却できるなど |
主なデメリット | 自分の対策法が本当に正しいのか判断しにくい、個人輸入で偽物を買っても気づきにくいなど | ネット専門家の場合、真っ当な人かペテン師か を見極めるのが難しい、情報の初期投資が必要(サロンや病院より断然安い)、病院だと通院による手間・出費が嵩むなど | 高額な費用が必要不可欠、健康の根 本を見落としやすいなど |
どの方法を選択するかはあなたの自由です。
これからハゲるのが不安などとこれから始める方はもちろん、
いろいろやってきて迷いが生じている方はすごろくの駒をふりだしに戻し、
改めてどの道へ進むかを考えなおしてほしいと思います。
次からは個々の対策についてもう少し深く掘り下げていこうと思います。