agaの進行や回復具合に個人差がある理由|遺伝子を見ると納得

シェアする

スポンサーリンク

agaなどの脱毛症に限らずどんなことをする上でも
必ず個人差というものがあります。

Aさんはいくら対策してもいっこうに髪が増えないが
Bさんはすぐに結果が出始めたという情報は
一度は見聞きしたことがあると思います。

もちろんそれは個人のがんばりや精神力、環境や時間によっても左右されます。

しかし、もっと根本的な部分があります。

それが遺伝子です。

現在AGAは遺伝が大きく関係したものだということがわかってきています。

なぜ男性型脱毛症が進行してしまうのかというと、
男性ホルモンが髪にダメージを与えるということですが、
もっと深いところまで突っ込むと遺伝子の話に入っていきます。

男性ホルモンは誰もが持っています。
量は少ないながらも女性でも持っています。

ホルモンは細胞内に作られるタンパク質の一種である
受容体と結合することで初めて効力を発揮します。

その結合のしやすさが遺伝で決まるのです。

遺伝子には性別を決定付けるX染色体というものがあり、
そこの配列の長さによって男性ホルモンと受容体の
結合のしやすさ(感受性)が決まります。

⇒その点について詳しくはCAGリピートについてを参照

ただそれは遺伝情報のほんの一部に過ぎません。

まだ他にも薄げに関係する遺伝情報があるかもしれないですし、
一見全く関係なさそうなものも繋がっている可能性だってあります。

人それぞれ性格や体質は全く違いますが、
それは遺伝子が異なるから、ということです。

遺伝子は生物の基本的な情報が記録された巨大な設計図です。

遺伝子は細胞の核の中に存在する非常に小さな分子ですが、
それを引き伸ばすと2メートルにもなるほど非常に長い分子構造を形成しています。

それを総称してヌクレオチドと言いますが、
ヌクレオチドを形成する物質のひとつに塩基があります。

塩基はアデニン(A)・チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)
というものがあり、AとT、GとCが必ずペアを作ります。

例えばATの部分がTAとなっていることで
作られるアミノ酸やタンパク質の構造に変化が生じ、
個性を生み出しているんですね。

agaの進み具合が人により違うのは遺伝子が人それぞれ違うからという視点でみるとわかりやすい

同じ人間だと塩基の組み合わせの違いは
0.1~0.4%ほどしかないといわれています。

それだけ見ると大した差がないように見えますが、
塩基の配列はなんと30億もあります!

つまり単純計算で最低でも300万箇所も違いがあるのです。

よって理論上全く同じ人間が生まれることは
ほぼ100%ありえないことになります。

一卵性双生児でもないかぎり
DNA情報が全く同じ人間が生まれることは
確率論上ほぼありえないと考えられています。

遺伝子で全てが決まるわけではないですが、
その人の基本情報は全て決まっています。

気の強い人もいれば弱い人もいます。
コツコツ地道なことが得意な人もいれば苦手な人もいます。
前向きに考えれる人もいれば後ろ向きにばかり考える人もいます。

そういう様々な要因が関係して、
髪の毛の復活具合に差が生じるのだと考えられます。

よって環境要因を除けば
その人の頑張り具合もある程度は決められている
といっても過言ではないかもしれません。

ということで、他の人の結果というのは
あくまで参考程度にとどめておいたほうがいいでしょう。

真実は自分で示すことでしか見出せません。

スポンサーリンク

シェアする