薄毛やそれに伴う症状(抜け毛など)に悩む方は
日本だけでも男女合わせて2000万人以上いるといわれてます。
そのため年々市場規模も拡大してきており様々な情報が行き来するようになってきています。
実にいろんな育毛法が存在していますが
その中でよく叫ばれている共通項的な要素があります。
それが早めに対策(治療)した方が良いということ
あなたも一度はそのようなフレーズを見聞きしたことがあると思います。
たしかに当ブログでもその意見には大賛成で、
1日、いえ、1分でも1秒でも早め早めに対処をはじめたほうが良いことを推奨します。
なぜかというと大きく3つの理由があると思うからです。
①回復までの期間に影響する
これは直感的にわかると思いますが、
少し髪が薄くなってきたなぁという段階の人と
よーく目を凝らしても毛の片鱗すら見えない
ツルッツルにまでなってしまった人とでは、
明らかに回復させるまでの時間のかかりかたが違います。
(そこまで悪化すると毛根はもうないとか死んだなどと言って
もう髪が生えてこないと主張する人もいますが、
少なくとも男性ホルモンによって毛根が死滅することはないので
誤解しないようにしましょう)
AGAを発症するとヘアサイクルがおかしくなって
数年続くはずの成長期が短くなる、すなわち細胞がとても弱まってしまいます。
悪化すればするほど細胞を活性化させるまで
時間がかかってしまい薄毛人生を長引かせることになります。
②細胞がどんどん老化してしまう
人間の場合20歳をピークにあらゆる体機能が衰え始めます。
つまり老化ですね。
老化とは体内で作られるアミノ酸やタンパク質などの
生成量が減ったり活性酸素の害を受けることによって
細胞の働きが弱まっていくことを指します。
特に禿げていないのに中高年になると
髪にコシがなくなったり白髪が増えてくるのは
細胞の働きが弱まっていることに他なりません。
つまり40代や50代の方は20~30代の方より
明らかに薄毛改善が難しくなるのです。
③細胞分裂回数には限りがある
そしてもっと深い事情に入っていきます。
これは老化とも少し関連しますが、
生殖細胞など一部の細胞を除いて分裂回数は決まっており
一生のうちに約50回ほどとなっているようです。
残念ながら毛髪に関連する細胞も例外ではありません。
これは細胞が分裂するさい、DNAの先端にある
テロメアという部分が少しずつ短くなるためです。
AGAになるとヘアサイクルが狂って
通常なら短くても2年以上は伸び続けるところが
1年とかそれよりも短くなっていきます。
毛母細胞は分裂を繰り返して髪になるから
1回の成長期で機能を使い果たすのでは?と疑問に思った方もいるかもしれません。
毛母細胞は分裂するものと毛乳頭に隣接するものとに分かれます。
分裂を頻繁に繰り返す毛母細胞はすぐに角化して硬くなり
毛髪を形成していく役目がありますが、
毛乳頭付近に残るほうは次の成長期に向けて残り続けます。
その残ったほうの寿命が尽きると髪は生えなくなります。
ヘアサイクルが狂うと根元に残る毛母細胞が
分裂する機会が増えるということになります。
なんの異常がなければ生涯に渡って髪は生え続けますが
AGAを放置するとそうはいかなくなるのです。
このように早く始めない理由は全くないのです。
病気では早期発見・早期治療が大切とよくいわれますが
薄毛でも全く同じことがいえるのです。