ビタミンB12も他のビタミンB群と同じく
水溶性ですが唯一体内に備蓄されるめずらしいもの。
それに1日の推奨摂取量は
2.4μgと非常に微量なため
不足はまず起こらないといわれてます。
しかし胃の能力が低下している人、
例えば高齢者、胃酸の分泌が少ない人、胃を摘出した人、
小腸が病気になり吸収能力が下がってる人には
起こりやすいと言われています。
なぜ胃がビタミンB12不足に関係してるのかというと、
ビタミンB12は胃から分泌される
内因性因子というタンパク質の一種と
結合することで吸収される仕組みになっているからです。
あとビタミンB12は基本的に
動物性の食品からしか十分に摂取できず
野菜や果物にはほとんど含まれないので
菜食主義者にもリスクが大きいといわれます。
肝臓に備蓄されているため
一般的に3~5年は摂取しなくても
問題ないとされていますが、
菜食主義が極端だと危ないといえます。
あと大酒もよくありません。
症状として有名なのが葉酸と同じく悪性の貧血。
その結果肌が青白くなったり
脱力感、疲労感に襲われやすくなります。
神経とも関係が深いので
抑うつや無気力感、集中力・記憶力の低下、
手足のしびれも起こることがあります。
他に有名なのが呼吸の異常・成長遅延、
食欲不振・脱水など様々な症状を引き起こす
遺伝性疾患の一種・メチルマロン酸尿症や、
骨格異常や動脈硬化のリスクを高める
ホモシステイン尿症があります。
育毛や他の健康ノウハウでも
野菜を中心に食べましょうとよくいわれます。
もちろんそれは間違いではないですが
時に肉類は皮脂を多く分泌してしまい
頭皮環境を悪くする恐れがあるので
なるべく食べないようにしようとも言われます。
しかし、あくまで「なるべく」である。
どんなに体にいいものを食べてるとしても
極端な考えの下では偏食となってしまいます。
ということで肉類も体にとって
とても大事なものだということが
お分かりになったと思います。