成長ホルモンという名称を聞いたことがある方は
おそらくけっこうおられると思います。
成長ホルモンとは脳下垂体前葉という場所にある
GH分泌細胞から分泌されるホルモンの一種で
通称HGH(Human Growth hormone)といいます。
身長を伸ばす作用があることが有名ですが
それはほんの一部に過ぎず様々な代謝に関わっています。
代謝とは体内で起こる化学反応の事で栄養素をエネルギーに変えたり
体を構成する材料を作り出すことをいいます。
タンパク質の合成・脂質の分解・骨の形成促進
水や電解質の代謝により細胞外液を増やしたり
カルシウムの濃度を一定に保ったり
血糖値を安定化させるなどの役目があります。
また、細胞の新陳代謝を活発にする働きもあるため
肌や髪の健康にも大きく関わっています。
※成長ホルモンが分泌されると肝臓などで
IGF-1が分泌されるようになります。
それが様々な作用をもたらす原因といわれています。
igf-1は髪の成長にも深く関係していることがわかっていて、
それがないと髪は全然育ちません。
つまり成長ホルモンは体の健康全般に関与する
非常に重要な物質であり育毛をするうえでも欠かせない存在なのです。
ただ育毛に関係するからといって
補充療法を受けたりする必要はありません。
それは低身長などに悩んでいる
成長ホルモン分泌不全症の方が本来受けるものであって
薄毛対策として取り入れるべきではないのです。
基本的にホルモンに直接関わる処置は危険を伴うので
なんらかの病気でない限りそこまでしなくてもいいのです。
ではどうすればいいのかというと、
答えは非常に簡単で「良質な睡眠」を取ればいいのです。
日付が変わる前後2時間は睡眠のゴールデンタイムである
というのはけっこう有名な話ですが
それは成長ホルモンが深く関わる時間なんですね。
その時間帯に眠りにつくことは非常に重要であり
夜更かしは髪に育つなといってるようなものです。
起きていると成長ホルモンの分泌量も生成量も減り
体のメンテナンスもままならず疲れが取れず
次の日もまた次の日も1日中眠くてだるくてぼんやりしたりしてしまうのです。
いろんな育毛対策をやっても結果が出ない方は
睡眠習慣が乱れていることも大いに考えられます。
そして成長ホルモンの分泌量は年とともに低下するので
普段から規則正しい生活を習慣付けてないと
ますます髪が生えにくいどん底の現実が待っている、
といっても過言ではないと思います。
成長ホルモンは抗老化ホルモンとも呼ばれますので
睡眠は本当に大切にしてほしいですね。