とてもなじみが深い果物のみかん。
甘くておいしい上にビタミンCが豊富で
健康的にいい優れた食品です。
そのみかんの成分のひとつに
d-リモネンというものがあります。
正確にはみかんの皮に含まれる
精油成分になりますが(精油=植物からとれる油)
それが育毛的にもいいことがわかっています。
なぜリモネンが育毛にいいかというと、
5αリダクターゼの働きを抑制できるからです。
5αリダクターゼもけっこう有名になってきた
酵素だと思いますが簡単におさらいしておきますね。
男性型脱毛症はジヒドロテストステロン(DHT)という
男性ホルモンが原因で起こる脱毛症です。
DHTがなぜ生まれるのかと言うと
5αリダクターゼがテストステロンを変化させるからです。
よって5α還元酵素は薄毛の黒幕ともいえる存在です。
その酵素の働きを阻害(邪魔)するということは
DHTが生まれにくくなると考えられるので
育毛にいいというわけです。
効能的にはプロペシアと一緒ですね。
(効果の度合いが同じという意味ではありません)
マウスを使った実験では何も塗らないマウスと比べて
明らかに毛が早く生えてきたということで
柑橘類の皮にはすごいパワーが秘められてそうですね。
ただ先ほどの酵素を阻害するだけでは
髪の成長を促進することにはなりませんので
ちょっと疑問に思った方もいるかもしれません。
実は柑橘類の皮にはリモネンの他にも
アミノ酸の一種・アスパラギン酸や
ビタミンPの一種・ヘスペリジンも含まれてます。
アスパラギン酸は髪の根元の細胞を増殖させる効果があり
ヘスペリジンには毛細血管を強化したり
血流を改善させる効果があります。
それらの効果が相乗されて
マウスの育毛が促進されたのかもしれません。