ビタミンB6は様々な食べ物に含まれており
腸内細菌も作り出しているので
不足することは通常ではほとんどありません。
しかし薬を使用していると
欠乏症を引き起こすことがあります。
抗痙攣薬やイソニアジド(抗生物質)、
ヒドララジン(降圧薬)、
ペニジラミン(重金属解毒剤・抗リウマチ剤)
サイクロセリン(結核治療薬)
副腎皮質ホルモン(ステロイド)
などのピリドキシン不活化薬剤と
呼ばれるものがビタミンB6と拮抗するという。
(ピリドキシンはビタミンB6の一種)
症状はペラグラ様症候群(消化器官全体にダメージを負う)や
リンパ球の減少、脳波の異常、痙攣発作、うつ症状、
意識の障害、手足の麻痺・チクチク感、
そして脂漏性皮膚炎や脱毛、貧血が起こることも。
また、エストロゲンの分泌量が多くなると
ビタミンB6は不足するので女性の場合
月経前症候群(PMS)を起こすこともあります。
(落ち込み、イライラ、腰痛など)
よって妊娠中やピルを服用している人も
ビタミンB6欠乏症のリスクが高まります。
あと神経伝達物質の合成にも関係してるので
精神的にも不安定になります。
とくに薬は使用していないから
自分には関係ないと思う人が多いかもしれませんが、
アルコール中毒でも起こる可能性があるのです。
そして食品の加工によりビタミンB6が減ってしまい
不足がちな人は地味に多いのではないか、という指摘もあります。
(ちなみに銀杏(イチョウの実)を食べ過ぎても起こる可能性があります)
こう聞くとやっぱり全ては繋がっている、とつくづく思います。