ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンは
不足すると皮膚炎や神経症状、
ペラグラなどを引き起こします。
ペラグラとは代謝内分泌疾患の一種で
必須アミノ酸のトリプトファンが
不足することでも起きます。
(ナイアシンは体内で
トリプトファンから作られる物質でもある)
ペラグラの症状は多岐にわたります。
日光にあたると左右対称の赤い発疹が出現し
やがてその部分は茶色のうろこ状になる。(光線過敏症)
続いて消化管全てに悪影響が及びます。
消化管とは食べ物の消化に関する器官の総称で
口周りはヒリヒリ感、口内炎、口舌炎、
喉や食道にもヒリヒリ感がでる。
他には吐き気や便秘、下痢の症状などが出ます。
そして脳にも影響が出ます。
脳機能低下により幻覚、錯乱、
記憶・見当識の喪失などがでる。
その他の症状では疲労感や不眠が起こることも。
そして肝心の不足しやすい人ですが
まず有名なのがとうもろこしを主食としている場合です。
とうもろこしはナイアシンの含有量が少ないので
ペラグラは主にメキシコ人に多いそうです。
日本人の場合はそのケースより
アルコールが問題となるでしょう。
アルコールは肝臓に運ばれた後
アセトアルデヒドという毒素に変わりますが
ナイアシンはそれを分解する際に
多く必要になるからです。
そして鉄やビタミンB2・B6が
不足してもペラグラのリスクをあげるので
無理なダイエットも当然危険である。
こう見ると髪にも少なからず
関係しているように感じます。
消化管にダメージがあるということは
栄養の吸収にもよくないでしょうし
炎症やお酒の飲みすぎは
余計なエネルギーを使うことになります。
一見育毛に関係ないようでも
全ては繋がっているのだと思います。