前回のドーナツの話と通じるところがありますが、
今回は揚げ物と薄毛の関係について考察していきます。
揚げ物も数ある料理の中でトップクラスの人気を誇り、
徳川家康が天ぷら好きだったことも有名ですので
古くから日本に浸透してきた料理です。
人間はどちらかというと油っこいものを好む傾向があるようで、
常に人気トップクラスに位置するところを見てもその依存性を伺わせます。
最近は健康ブーム?なのか油っこいものは控えるように、
というフレーズをよく耳にしますが、
それはなんかしらの健康不安を抱えている人だけが
意識しているように感じます。
実際おいしいものばかりなので食べ過ぎはよくないと知ってはいても
ついつい食べたくなってしまってないでしょうか?
全く食べないのが理想といえますが
それはちょっと現実的ではないので
可能な限り摂取は控えていったほうが髪のためになります。
揚げ物は多くの健康リスクが潜む食べ物なので
必然的に薄毛リスクを上げることに繋がります。
揚げ物で問題となるのは、
・低質な油
・高温調理
・AGEの発生
・低質な動物性食品
主にこの4つあたりになります。
揚げ物は外食店、スーパーやコンビニ、デパ地下の惣菜類、
冷凍食品、自作など入手方法は多岐にわたりますが、
いずれにほぼ共通しているのが【低質な油】の使用です。
特に自作以外の揚げ物はもろビジネスに関わることであり、
いかにコストを下げて売りさばくかが最重要課題です。
そのため最も使用量が多い油はコストを左右する
最も大きな要素といえるのではないでしょうか。
よって酸化しにくい良質な油を使う可能性は低いと考えられます。
油は熱すると酸化が進むのでどんどん劣化し、
おまけに発がん性物質もどんどん生まれてきます。
出来上がった料理もなるべく早めに食べないと酸化が進みます。
ということで揚げ物は自作を基本としたほうがいいのですが
そこで安物の油を使っては意味がありません。
安物油は製造過程ですでに酸化が進んでいるので
新品でもかなりの低質な代物と化しています。
本当は酸化を防ぐために色付きの瓶に保存すべきなのに
ほとんどは透明のプラスチック容器で売られている有り様です。
昨今はオリーブオイルがブームですが、
それも低質なものはその辺のサラダ油と大差ない質になります。
次に【高温調理】について
これもドーナツの話のときに触れましたが、
食べ物は高温で調理するほど劣化が激しくなります。
つまり栄養素の多くが壊れてしまうので
栄養のためではなく単なる嗜好品に成り下がります。
揚げ物の場合は200度近い超高温での調理なので
フライパンの炒めものよりよっぽど食べ物が傷みます。
そして高温で調理するほど【AGE】が多く発生します。
AGEは最終糖化産物という糖とタンパク質が結合した物質の総称で
体中の組織を酸化させて傷めつけます。
食べ物を高温調理すると茶色くなるのはAGEが茶色だからです。
AGEは血管や赤血球の柔軟性を失わせたりして
血液の循環に大きな支障を招くため薄毛との関連も深いと
近年注目され始めているものでもあります。
AGEが発生する現象を糖化といいます。
詳しいメカニズムは不明ですが糖化によって
男性ホルモンのテストステロンがSHBGというホルモンと離れ、
単独で存在することを促すともいわれています。
AGAの原因であるジヒドロテストステロンは
単体で存在するテストステロンからしか生まれないので
非常に興味深い話ではないでしょうか。
最後に【動物性食品】についてです。
揚げ物はいろいろな食材が対象となりますが、
どちからというと動物性食品が多い印象があります。
昨今の動物は工場で大量生産するのが主流であることから
成長ホルモン剤、抗生物質、餌が遺伝子組み換え作物、
などの問題点があるので深刻です。
魚も養殖だと同じようなリスクがありますし、
天然モノでも水銀やダイオキシンなどの問題や、
最近では放射性物質の問題も増えてしまいました。
酸化食品を食べると体も当然酸化するので
血液がドロドロ状態になったうえに毒物も流れ出します。
あとできあいの揚げ物は冷凍食品を筆頭に
添加物もかなり使われている可能性もあります。
ということで揚げ物は食べ過ぎないのが常に重要となり、
食べるとしたら飼料までこだわっているものを
いただくのが最良の選択になるのではないかと思います。
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