トップテンオブシティが発表した髪に良いと(している)
食べ物ランキングトップ10を考察してきましたが、
いよいよ終盤に差し掛かってきました。
今回は9位にランクインした人参(にんじん)についての考察です。
にんじんと髪の毛(健康)については以前も少し触れたのですが、
今回はもう少し深いところまで探っていこうと思います。
にんじんはあなたも御存知の通り、
野菜の中でも栄養価が高い緑黄色野菜に分類されており、
いろいろな場面でおすすめされる定番の食べ物です。
栄養価が高いことから料理の彩り的な意味でもよく用いられますが、
ランキングでは9位という微妙な位置となっています。
多くの方は少し疑問に感じるかもしれませんが、
当ブログ的にはまあ妥当かな?と思える順位になります。
まずはいつものように食品のメリット部分から触れていこうと思います。
にんじんがおすすめされる最大の理由は栄養価の高さ、
特にカロテンの含有量が高いことだと思われます。
カロテンは植物しか作ることができない化合物の総称で、
にんじんにはプロビタミンAというビタミンAの元となる
前駆体が多く含まれていることが有名です。
それは抗酸化作用があったり必要な分だけビタミンAになるなど
優れた特長があることがわかっており、にんじんは食品の中でも
トップクラスの含有量を誇っていると言われています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に関わっているため、
不足すると皮膚の乾燥などを招く恐れがあるとされ、
頭皮環境的に良くないと育毛の話ではよくいわれます。
他にもビタミンB群やC,D,E,K、
ミネラルではカルシウムやマグネシウム、亜鉛など
幅広く栄養を含んでいるため緑黄色野菜と言われるだけのことはあります。
・ほとんどの人が意識していない人参のデメリット
たびたび栄養価が高いから食べましょうと推奨されるにんじんですが、
デメリットもしっかり知っておく必要があります。
にんじんのデメリットとは炭水化物の含有量です。
産地によって多少異なりますが大体100グラムあたり
9~10グラムほどの炭水化物を含んでいます。
それは野菜の中ではかなり多い方なので、
ビタミンAの前に摂り過ぎに注意すべき栄養素となります。
根菜類は食物繊維を多く含むことでも有名ですが、
基本的に土の中で育つ野菜は糖質を多く溜め込んでる特徴があり、
炭水化物の内訳としては糖質のほうが多くなります。
(同じ理由でいも類も食べ過ぎは注意すべきです)
炭水化物を摂り過ぎると太るだけではなく、
血糖値が上昇してAGEsという老化物質ができやすくなり
血管や赤血球、コラーゲンを劣化させて
髪への栄養と酸素の供給を抑制することになりかねません。
ということでいくらおすすめされる食品であろうと
良し悪しは必ずあるので適度に摂ることが必須となります。
糖質制限の実践者の中には全く摂ってない方もいらっしゃるので
できるならそれを実践してもいいと思います。
でもそうするとビタミンAが不足するのでは?と
思った方もおられるかもしれませんが、
それもほとんど問題にならないと思われます。
ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種なので
水溶性ビタミンのBやEよりも不足する可能性が少なく、
過剰症もよほど極端なことをしない限り起こりえないことです。
そしてビタミンAは他の野菜にも大抵含まれてるものなので
にんじんにばかりこだわる必要はありません。
このように欠点(炭水化物)も考慮すると
9位という順位はまあ妥当かなと思った次第です。
(当ブログ的には特にランクインさせなくても問題はないとも思います)
ということで人参をはじめごぼうやれんこん、いも類などの
土中で育つタイプの野菜よりもブロッコリーや小松菜などの
葉物野菜のほうを重要視してほしいですね。
<Top Ten of Cityが発表した他の髪にいい食品ランキング>
1位 卵(この記事)
2位 ナッツ類
3位 牡蠣(かき)
4位 緑黄色野菜(葉菜類)
5位 鶏肉
6位 豆類
7位 鮭(さけ:サーモン)
8位 乳製品
9位 人参(にんじん)(この記事)
10位 全粒穀物(ぜんりゅうこくもつ)
<参考>