滋養強壮に良いと言われる食べ物の最大の特長は
健康に役立つ成分が多く含まれてることです。
にんにくに代表されるユリ科の植物は臭いや味に強い個性がありますが
それこそ健康に役立つ1つの証拠といえるわけです。
にんにくが強烈な臭いを放つのは
アリシンというイオウ化合物が含まれてるからです。
(別名ではアリル化合物もしくは硫化アリル)
はじめはアリインという成分として存在してますが
切ったり潰したり加熱することでアリシンに変化するので
調理をしていただくのが基本になります。
(にんにくも生で食べれないことはないですが、
1片以上食べると腹痛や貧血を引き起こす恐れがあります。
加熱すると2~3片食べても大丈夫だそうです。)
アリシンには以下の様な複数の健康効果があると知られています。
疲労の回復、コレステロール値を正常に保つ、抗酸化能力、
血糖値上昇を予防、血流をスムーズにする、免疫力を高める、
唾液や胃液の分泌量を上げる。
いずれも現代人定番の問題へダイレクトに働きかけてくれる感じですね。
疲労の回復はビタミンB1と結びつくことで効果を持続させ、
コレステロール値はそのバランスを保つことで心筋梗塞などの
重病を予防したり血管の健康維持にも役立ちます。
抗酸化は活性酸素を無害化するという意味で
細胞の余分なダメージを減らすことになり、
血糖値の上昇を抑えることも糖化による細胞のダメージを防ぐことに繋がります。
免疫力を上げると感染症の予防ができたり
体全体のパフォーマンスを低下させないことにもなります。
そして唾液や胃液などの消化液の分泌が増えると
消化器が活発に動くようになり消化が素早く進み
栄養素の吸収もよくなることが期待できます。
少し勉強している方ならわかると思いますが
これらの健康効果はいずれも遠からず髪の健康にも役立つものです。
血管の健康、免疫力、糖化の予防、活性酸素の除去。
それらは全て髪の毛とも深い関わりがあることです。
要は体が健康じゃないと髪まで育てる余裕がなくなり、
男性ホルモンを除去しまくっても髪が太くならなかったり、
下手すると生えることすら実感できなくなります。
あと薬の効果自体も減ってしまうこともわかりはじめてるので
健康維持はものすごく重要な項目です。
そういう意味からもアリシンは素晴らしい成分といえそうです。
アリシンはにんにくの他にも長ネギやたまねぎ、
にら、あさつきなどにも含まれているので、
そういう自然食品を頻繁に食べてほしいと思います。
ちなみにアリシンに20度以上の熱を加える事で
アホエンという成分に変化するのですが、
それはアリシンのパワーアップ版みたいなもので
近年地味に注目されてる成分です。
ところが100度以上になると壊れてしまうので
料理をする際は加熱のし過ぎに注意する必要があります。
肉に添えるにしてもジュージューに焼くのではなく
軽く火を通すなどの工夫がいると思います。
<にんにくの成分ごとの考察>
にんにくと髪の健康の考察
アリシン(アホエン)(この記事)
オリゴ糖
カリウム
ゲルマニウム
システイン
食物繊維
スコルジン(スコルニジン)
セレン
スルフィド類
ビタミンB6
モリブデン