前回の記事ではS-アリルシステインと
それにより増えるとされるIGF-1を軸にお伝えしましたが
今回はもう少し視野を広げていこうと思います。
にんにくは滋養強壮に良いと昔から言われているので
実に多くの健康成分が含まれている植物です。
滋養強壮とは体に栄養素を取り込んで丈夫になる、
という意味なのですがにんにくはそう言われるだけのことはあります。
にんにくの主な成分をざっとあげると、(あいうえお順)
アリシン(硫化アリル)、オリゴ糖、カリウム、ゲルマニウム、
システイン、食物繊維、スコルジン(スコルニジン)、セレン、
トリスフィド、ビタミンB6、フラクトオリゴ糖、モリブデン、
といった具合に多くの栄養素が含まれています。
個々の成分はそれぞれいろいろな作用を発揮しますが、
まとめると抗酸化作用や免疫力を強化したりして
体全体のパフォーマンスを向上させます。
他にも栄養素が凝縮された質のいい食材は多くありますが
身近で手に入りやすい食材というのが大きなポイントです。
バナナもそうですがとても手に入りやすくて
栄養価に優れたものは貴重なものといえます。
にんにくを食べたからといって
髪がすぐに再生するわけではもちろんありません。
ありませんがわけのわからない添加物たっぷりの加工食品を
連日食べるのとは比べ物にならないほどにんにくを食べることは
健康的に優れていることだと思います。
上記の成分はまた個別の記事で考察していきたいと思いますが、
注目度が高いと言われてる成分がアホエンです。
アホエンはアリシンを過熱することで発生する成分で、
血管の健康増進に役立つと言われています。
他にも抗酸化力に優れており抗癌作用も期待されてることから
非常に有用な成分である可能性が高いです。
一見髪の毛と深い関係はないように思うかもしれませんが
髪も血液から栄養をもらっているので血管の健康状態に限らず
全身のあらゆることと関係しているものです。
今回、にんにくをテーマに取り上げたのは
そういうことを言いたい為でもあったのです。
ふつうはこの成分が髪にいいと個別に考える場合が多いですが、
どんな臓器も複数の要因が絡み合って成り立ってるものです。
そして食べ物は髪を生やす上で最も基本的な要素でもあるので
なるべく出来上がった惣菜を買うのではなく、
栄養価が高い自然の食品をチョイスしてほしいと思います。
その小さな積み重ねが後から大きな差につながっていきます。
<にんにくの成分ごとの考察>
にんにくと髪の健康の考察(この記事)
アリシン(アホエン)
オリゴ糖
カリウム
ゲルマニウム
システイン
食物繊維
スコルジン(スコルニジン)
セレン
スルフィド類
ビタミンB6
モリブデン