日本皮膚科学会は2010年に
男性型脱毛症診療ガイドラインを発表しましたが
同じく円形脱毛症ガイドラインも発表します。
個人的にできないものが多いですが
一つの参考にはなると思うので
各ランク付けを見て行こうと思います。
<推奨度B・勧められる>
<推奨度C1・行ってもいいが十分な根拠がない>
・ステロイド内服
・ステロイド外用
・点滴静注ステロイドパルス療法
・第2世代抗ヒスタミン内服
・セファランチン内服
・グリチルリチン、メチオニン、グリシン複合剤(グリチロン)
・塩化カルプロニウム外用
・ミノキシジル外用
・冷却療法
・直線偏光近赤外線照射療法(スーパーライザー療法)
・PUVA療法
・カツラ
<推奨度C2・行わないほうがよい>
・シクロスポリンA内服
・漢方薬内薬
・精神安定剤内服
・アンスラリン外用
・星状神経節ブロック
・催眠療法
<推奨度D・行うべきではない>
このような感じでAGAガイドラインより
項目がかなり多いのが印象的です。
AGAガイドラインと比較して
まず気になったのが推奨度Aがないこと。
今後現れる可能性はあると思いますが
免疫機能が関係していることから
円形脱毛症はやはり治療が難しいものだと
思わされてしまいます。
次にミノキシジルと塩化カルプロニウムが
用いてもよいことが気になりました。
ただ脱毛面積が狭くなったという報告があるが
データが非常に少ないので他の療法と一緒に
用いてもよいという評価になっている。
円形脱毛もAGAも原因は違えど
毛周期が狂ってることは一緒なので
ある程度有効なのかもしれません。
そしてセファランチンはAGAガイドラインでC2でしたが
円形脱毛症ガイドラインではC1になっています。