野菜を摂取することは健康を維持・増進する上で基本中の基本であり、
薄毛対策としても欠かすことが出来ない要素です。
多くの方は食べ物より育毛グッズに心を奪われ気味ですが、
髪が育つ環境(体質)は良質な食べ物から作られるものです。
よって食生活を疎かにすることは髪を疎かにする行為と言えます。
野菜は無駄にタンパク質や炭水化物が多くないうえに
ビタミンやミネラル、そして抗酸化物質などが豊富な優れた食品で、
とりわけ緑黄色野菜は栄養価に富んでいる特長があります。
今回はからし菜について取り上げていこうと思います。
からし菜はどちらかというとマイナーな部類の野菜かもしれませんが、
実は栄養価がとても高い野菜で緑黄色野菜の一種にも数えられます。
そして歴史も古く、中国では紀元前から食べられており、
日本には弥生時代に伝わってきたのではないかと言われています。
読んで字の如く独特の辛味があることから香辛料の原料になる品種もあります。
さて、からし菜は緑黄色野菜に分類されているだけのことはあり、
ビタミンAをはじめミネラルや食物繊維もまんべんなく含んでおり、
抗酸化や免疫力向上に寄与することから様々な生活習慣病の
予防に良いと昔から言われています。
からし菜で特徴的なのは葉酸の含有量がかなり高いことです。
１００ｇあたり３１０μgほども含んでいるのですが、
それは数ある野菜の中でもトップクラスの含有量になります。
例えば、栄養価が高いことで有名なほうれん草でも２１０μgであり、
ブロッコリーも大体そのくらいです。
飲み物の中でとりわけ多いことで有名な緑茶でも
１００ccで１５０μｇほどですからかなり多いことがわかると思います。
塩漬けなどにすると含有量は３０％ほどダウンしてしまいますが、
それでも生のほうれん草と同じくらいの水準です。
実はからし菜は栄養価が特に高いことで注目される
アブラナ科の野菜の一種でもあります。
他のアブラナ科に属する野菜はブロッコリーやカリフラワーなどです。
葉酸はビタミンBの一種で近年血管年齢を若返らせることで
注目度が上がってきている栄養素です。
人間はタンパク質を摂取してアミノ酸に分解する必要があるのですが、
それによりホモシステインという悪いアミノ酸も生まれてしまいます。
ホモシステインが体内で増えてしまうと血管内に入り込んで
弾力性を失わせて血流を悪くして重病をも招く恐ろしい物質です。
心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる事態にまでいかなくても、
血管年齢は健康と密接な関わりがあることは言うまでもありません。
つまりそれは育毛にも悪影響を及ぼすことにもなりえます。
現代人は肉の消費量が増加する一方で野菜の消費量が減る傾向にあるので、
そういう食の欧米化は髪にとっても深刻な問題となります。
葉酸はホモシステインを分解してメチオニンに変換する働きがあり、
日頃から葉酸を摂取している人はホモシステインレベルが低く、
血管年齢が若いことが確かめられています。
他にも葉酸は細胞分裂を助けたり肌の色素沈着を防いだり
粘膜を再生して口内炎や胃潰瘍防止などにも役立つ栄養素です。
ちなみにそのような効果が注目されてかサプリメントも多く発売されていますが、
多くの研究においてサプリより自然の食品で摂ったほうが体に良い、
という結論に至ってることからそれに従ったほうが賢明かと思われます。
また、葉酸の一日の推奨摂取量は１２歳以上なら男女ともに
２４０μgとのことですがあまり数字にこだわる必要はないと思います。
こだわってほしいのは加工されていない
自然な植物性食品から栄養を摂取するということ。
あと言い忘れるところでしたが、
からし菜には１００g中約４．７gの炭水化物を含んでますが、
そのうち３．７ｇが食物繊維となるので血糖値についても
ほとんど心配しなくていい特長もあります。
血糖値を上げる食生活を続けていくと
体にはどんどん老化物質(AGEs)が溜まっていくので、
それまた血管の健康に関わってきてしまいます。
自然が産んだ野菜はいつの時代も偉大な存在だと言えます。
＜他の野菜に関する記事(あいうおえ順)＞
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⇒ 南瓜(かぼちゃ)
⇒ からし菜(この記事)
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⇒ 野菜と育毛の関係の考察まとめ
