緑黄色野菜は栄養価が特に豊富な野菜でチンゲン菜もそのひとつです。
チンゲン菜は中国野菜のひとつで日本に広く普及したのは
日中国交正常化の1972年以降と比較的新しい野菜といえます。
その頃は中国野菜がブームになりましたが、
チンゲン菜はシャキシャキと歯ごたえがよいうえに
独特の臭みなどがなくアクも少ないのでとても食べやすく、
現在では日本でもたくさん栽培されるようになりました。
チンゲン菜は緑黄色野菜に分類されるだけあって栄養価に富んでおり、
抗酸化物質として有名なβカロテンは2600μg以上含んでいます。
見た目はこぶりな白菜という感じで、現にその仲間(アブラナ科)なのですが、
白菜は90μgほどしかβカロテンが含まれていないのでその差は歴然です。
他にもビタミンB12やビタミンDなどを除き主要栄養素のほとんどを含み、
水分量が95%と高く、炭水化物は2g(そのうち食物繊維は半分)、
脂肪分は0.2g、タンパク質も1.5gとすごくヘルシーです。
(いずれも100gあたりの含有量)
ひとつひとつの成分を見ると突出して多いというものはないですが、
質の高い水分と栄養素の多くの種類を摂取できるということで
体、そして髪の健康に役立つことは間違いありません。
アクが少ないということはほとんど調理しなくても食べられる、
そこが大きなポイントになってきます。
現代は加熱したり変な添加物を加えるなどする調理品が多くを占め、
生の食物を食べる機会が減ってきてしまいました。
そのせいで酵素やビタミンなどの重要な栄養素が失われ、
飽食の時代にも関わらず栄養素が不足する事態に陥るのです。
チンゲン菜にはβカロテンの他にビタミンC、カルシウム、
カリウム、鉄分あたりが主な栄養素だといわれています。
カルシウムは人体に含まれるミネラルの中で最も多い特徴があり、
骨以外にも細胞や血液内にも常に存在し、筋肉の収縮や補酵素、
ホルモンや神経伝達物質の放出など体の様々な生理現象に関与してます。
一般的にはまだまだ動物性食品から摂るというイメージが強いですが、
チンゲン菜だけでなく緑黄色野菜をよく食べていれば
カルシウムはより効率的に摂取できます。
カリウムはナトリウムの排出などに貢献してくれるため
質の悪い塩分(ナトリウムが主体の精製塩)の摂取が多い
現代人にとってはありがたい成分です。
鉄分は赤血球の材料になるので
その不足は髪の健康的にも大きなマイナスとなります。
正常な赤血球が作られないと栄養素や酸素が
各組織にしっかり送り届けることができないため
毛細血管しかない髪の毛周辺は大打撃を被ります。
いまのところ、チンゲン菜特有の
健康成分についての情報は散見することができませんでしたが、
緑黄色野菜という時点で十分育毛に役立つといえます。
旬は初秋(9月)から初冬(11月)頃ですが、
ハウス栽培があるおかげで一年中食べることができます。
本当は旬の時期が一番美味しくて栄養価に富んでいると思われますが、
妙な現代食よりよっぽど体(髪)の為になることは間違いないので、
チンゲン菜のように質の良い食べ物をよく食べるようにしてください。
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