緑黄色野菜は野菜の中でも栄養素が高いカテゴリー(種類)であり、
健康維持の為の基本中の基本となるものです。
健康を維持するだけでなく狂った体内環境を是正、
つまり増進するために重要なものとなります。
育毛は体が健康であってこそ成立するものですので、
野菜と髪は密接な関係があると言えます。
緑黄色野菜の中でもよく注目されるのがアブラナ科の野菜です。
ブロッコリーをはじめケールやクレソンなど、
手に入りやすい上に栄養価がとても高い優れた食材です。
今回はアブラナ科の野菜の一種である小松菜について触れていきます。
小松菜は江戸時代初期から栽培され徳川吉宗に献上されていた歴史があり、
江戸川区の小松川付近で作られていたことからその名がついたと言われます。
現在はハウス栽培で年中育てられていますが、
別名では冬菜、雪菜とも呼ばれている通り、
冬が旬の野菜なので寒い時期になると多く出回るようになります。
小松菜はβカロテンの他、ビタミンCやカルシウム、食物繊維等が多いことから
天然のサプリと称されることもあり、デトックスや貧血、骨粗しょう症予防、
免疫力向上などにいいといろいろ言われています。
小松菜を摂れば誰でも自動的にそうなるというわけではないですが、
規則正しい生活を送れているのであればそれらの恩恵を受けれるでしょう。
アクが少ないので生でも食べやすく、調理もしやすいので
グリーンスムージーの材料としてもよく登場します。
個々の栄養素でとりわけ含有量が高いというものはないですが、
天然のサプリと言われるだけあって総合力が高い感じです。
ただ、めずらしく小松菜には育毛と強く関連するのではないか、
と思われる要素があります。
その要素とはプロリンのことを指します。
プロリンとはアミノ酸の一種で、
コラーゲンの主要構成成分のひとつとして知られています。
コラーゲンはあなたもご存知かもしれませんが、
体内のタンパク質の主要構成物質であり髪とも密接な関係にあります。
コラーゲンは髪の強度や太さなどに関係してくるため、
育毛の話でもたびたび登場するほど認知度が高まってきています。
しかし、現代人の食生活は糖質を多く摂る傾向にあり、
コラーゲンの質がどんどん低下していく一方となっています。
糖質主体の食べ物(米・麺・パン)を食べ過ぎると
血糖値が上がってコラーゲンを劣化させるAGEsが多く発生します。
プロリンはコラーゲンの合成だけでなく壊れたものを修復したり、
肌の細胞の増殖にも貢献してくれることがわかっています。
まだAGEsとの関連はよくわかっていませんが、
プロリンと皮膚組織は深く関連していることはわかっているため
育毛に追い風となりうる栄養素だと考えられなくもありません。
一部の製品(サプリなど)にはすでにプロリンを取り入れてるかもしれませんが、
プロリンは非必須アミノ酸なので体内で合成できる栄養素のひとつでもあるので
基本は小松菜をはじめ自然食品から摂るようにしたほうがいいと思います。
ちなみに小松菜はよく牛乳やほうれん草と比較されたりしています。
牛乳の場合は比較するまでもなく小松菜の方が健康的に優れていますが、
ほうれん草とだと人によって好みで分かれると思います。
ほうれん草に含まれるシュウ酸やアミンなど
体にあまり良くないものが含まれていることから
小松菜の方がいいと言う方もおられます。
栄養素は全体的に見るとどっちもどっちなので
好みやその時の気分で決めてほしいと思います。
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⇒ オクラ
⇒ 南瓜(かぼちゃ)
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⇒ クレソン
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⇒ 小松菜(この記事)
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⇒ 春菊(しゅんぎく)
⇒ スプラウト
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⇒ レタス
⇒ 野菜と育毛の関係の考察まとめ