変に加工されていない新鮮な野菜は栄養補給だけでなく
消化の負担が少ない優れた健康食品の一種です。
育毛体質を作り上げる上でも必須の食品群であり、
特に緑黄色野菜と分類されるものは栄養価が高いので
妙な育毛グッズに手をだす前に野菜に注目してほしいですね。
今回はそんな緑黄色野菜のひとつに数えられる
水菜(みずな)についてのお話をしていこうと思います。
水菜とは京都を中心に古くから栽培されてきた
いわゆる京野菜のひとつと認識されていますが、
近年はスーパーでもよく見かける身近な存在となりました。
見た目の色はそんなに濃くないですが、
緑黄色野菜に分類されているだけあって栄養価が高いので
その点が注目されて全国に広がったのかもしれません。
その栄養価を見てみると、
タンパク質は100g中約2gと無駄に多くなく、
炭水化物も5g弱、そのうち3gが食物繊維なので
血糖値を上げる心配もほとんど無用です。
脂質はほとんどゼロで水分が約9割を占め、
ビタミンやミネラルも幅広く含有しているので他の野菜と全体的な特長は同じです。
一般的によく言われるのは抗酸化力に優れているとか
ミネラルの良い補給になるなどのことです。
前者は緑黄色野菜ということでβカロテンが多く、
そのうえビタミンCもしっかり含まれていることから
有害な活性酸素から体を守り免疫力向上などにも繋がります。
後者のミネラルについてはカルシウムやマグネシウムがよく登場します。
カルシウムは骨や歯の材料になるから重要とよく言われますが、
常に血液中に存在し、細胞の構成要素や心臓の機能にも使われるなど
その役割は多岐に渡る重要な栄養素です。
不足すると骨がもろくなるだけでなく高血圧や動脈硬化など
重病のリスクが増える恐れがあり、抜け毛も増えるとされます。
水菜に含まれるカルシウムは100g中210mgほどで
全ての食品の中でトップクラスとは言えませんが、
乳製品など健康リスクがある動物性食品よりも
効率よく摂取できることは間違いありません。
マグネシウムはカルシウムよりも摂取量が少ないといわれるミネラルで、
カルシウムを吸収する上で必要な栄養素の一つになります。
他にもヨウ素やセレン、クロムなどの微量元素も幅広く含むので
水菜は理想的な栄養源のひとつと言えるでしょう。
そして、上記の栄養素よりある意味注目なのが特殊成分です。
実は水菜はブロッコリーやカリフラワーと同じ
アブラナ科に属する野菜なので栄養価が高いのはもちろんのこと、
独特の辛味成分を含んでいる特長があります。
その辛味成分とはアリルイソチオシアネートという名で、
山葵(わさび)にも含まれている成分です。
それには抗酸化力があることから動脈硬化の予防に良いとされ、
血栓が出来るのを防ぐ効果もあると言われています。
抗菌作用もあることから
食中毒を引き起こす大腸菌などの対策にも良いとのこと。
また、アリルイソチオシアネートはグルコシノレートという
成分が酵素によって分解されて生成される成分です。
グルコシノレートには解毒作用があるとされ、
発がん性物質と言われる有害なものを排出するのに役立つそうです。
一見すると育毛にあまり関連性は見られないように感じますが、
それらの作用は体全体のパフォーマンスを向上させることに繋がります。
数々の抗酸化物質を体内に取り込むことにより
日々生まれる活性酸素の害から体を守ることができ、
その結果全身の細胞の活動が正常に営まれ、
間接的に髪にいいことになります。
おそらく認識している方は少ないと思いますが、
薬で男性ホルモンを抑制したりする対策だけでは
髪が思ったように生えてくれない、という事態が起こるのは
体の健康状態が芳しくないことが原因となります。
それは普段食べているものが最大の要因となるので、
水菜をはじめ水分を多く含んだ自然食品を中心に食生活を改善すると、
自ずと髪が成長しやすい体内環境を手に入れることができます。
アブラナ科の野菜は特に栄養価が優れた特長があるので、
あなたの食生活にも是非取り入れてほしいと思います。
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